Episode1266 ページ3
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「……流石地獄耳…むぐっ」
「ギララ先輩！無意識だと思いますけど、
伍長さんを刺激しないであげてください！」
ギララの呟いた言葉にタママは慌てて彼の口元を抑えた。
「まぁ、ギロロに任せて残った我々は短冊でも見るでありますか…」
短冊を守れと言われて暇になるので、
先程飽きていたケロロが面倒臭そうに言う。
他の隊員たちは一瞬顔を見合わせたが、
ケロロの言うとおりにしようと試みたのだった。
＿＿＿＿＿＿＿
「その短冊！寄越しやがれ！」
「「ぎやああああ！！！！」」
「…強奪…？」
いきなり裏桃華がパワードスーツを着て、
短冊を強奪しに来たので、ケロロとタママは悲鳴を上げていた。
察するに冬樹の短冊が見たかったということだろう。
としても、わざわざ奪うほどなのだろうか。
「軍曹。
良かった！皆ここにいたんだね！
あれっ？西澤さんもどうしたの？
皆で七夕パーティーとか？」
そこで運良くケロロ達を探していた
冬樹と夏美がケロマートの外にやって来て、
ケロロを無事見付けられてホッとするが、
桃華もいたことに気付いて小首を傾げて質問する。
「あっ！い、いえ！わ、私はその…
たまたま偶然通り掛かって…」
桃華は慌てて通りすがりと誤魔化すが、
流石にこの夜に無理があると思われる。
「あら？」
「おっ」
「これ商店街に飾ってあったやつじゃないの」
「ゲロっ！？」
「なんでアンタたちが持ってるの？」
夏美がダンボールに大量に入っていた短冊を見て、
ケロロに視線を向けて質問する。
一番見つかりたくなかった人物に見られ、
ケロロや隣にいたタママも冷や汗をかいていた。
「い、いやぁ！我輩たちは何も！
ただ…ペコポン侵略の作戦の参考までに
皆さんの意識調査というかなんていうか！」
「…めちゃくちゃ素直に言いますね」
夏美相手に決して誤魔化したりせずに、
正直に話すケロロにギララは透かさずツッコミを入れる。
「人の願い事勝手に覗いてんじゃないわよ！」
「あだだだだだだ！ゲロぉ〜〜！！！」
案の定、夏美から拳でケロロの頭をグリグリと攻撃し、
あまりの痛さからケロロは涙を流していた。
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作者名：Irobi | 作成日時：2022年3月18日 20時
