Episode1275 ページ12
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ドロロも呟き、クルルも煽り立てながら言い、
ギララはキスに味がするのか疑問を抱いていた。
「あそこで放送してんのね!ボケガエル!」
夏美は早くこの放送を止めさせようと、
ケロロ達のいるスタジオを見つけ、勢いよく駆け込む。
そして夏美はスタジオの前に立ち、
ガラス張りされ、そこからスタジオが見えた。
「えぇ?やーだぁ!アタシぃ…。
キスなんてまだしたことないからぁん…わかんなぁいん!」
「っ!?」
ギロロが腰をクネクネと動かして
いつもとは全く違う乙女のような姿のギロロを見て、
夏美はあまりの恐怖と驚愕から声が出なかった。
「だってぇ…初めてのかキスは結婚するまで
大事に取っておくって…決めてるんだもーん!」
ギロロは目を逸らして廊下側に視線を向ける。
「あ"ぁ"あ"?!!?」
ギロロが驚くのも無理はない。
そこにはガラスに手を付いて目を点にしながら
ギロロを見る夏美の姿が見えたのだから。
「ぎ、ギロ、…ロ……」
「な、な、夏美…!?」
その時、ギロロの何かが壊れた。
ギロロは夏美に見られたショックから白くなり、
そして砕け散ってしまった。
「げ、ゲロ!?まずぅ…。
クルル!この辺でペコポン侵略音頭だ!」
ケロロは夏美を見て顔を青ざめ、
クルルに地球侵略音頭をかけるよう指示をし、
クルルは音楽をかけ始める。
「なぁにやってんのよボケガエル!」
「ゲ〜ロぉ!?!?」
音楽から流れる夏美の怒号とケロロの悲鳴は
ラジオを聴いていた人々に丸聞こえだったのだった。
[ラジオジャック作戦今年も失敗!]
─そして、カウントダウンはまた1つ経過する。
【84】
[ペコポン侵略期限まであと84日]
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作者名:Irobi | 作成日時:2022年3月18日 20時