そして、彼は考えるのをやめました。27 (ページ1)

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■Episode1264 ページ1

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【ケロロ七夕に願いを！であります】

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今日は7月7日。七夕の日である。

そしてここは、潰れたケロマート。
あるケロン人が不敵な笑みを溢していた。

「これより、年に一度の休養行事。
七夕の願い事の短冊を読んでいくでありまーす！」

ケロロが布を捲りとると、そこには商店街で飾られていた
短冊の数々がダンボールの中に入っていた。

モアやドロロ以外の隊員4名が
町の人が書いた短冊を黙々と読んでいた。

「七夕飾りの短冊に願い事を書くという風習を利用して、
ペコポン人たちの願望をガッツリ調査。
そこから侵略作戦のヒントを掴む…」

「しかし何故、わざわざ屋外でやるのだ」

「だって店の中はもう一つ別の作戦の準備のために、
軍曹ルームから運び出した荷物でいっぱいだしぃ！」

そこにはケロロの部屋にあった私物やら、
そして何故か庭にいつも置いてある
ギロロのテントまでもがケロマートに入っていた。

「ちょっと待て！なんで俺のテントまで一緒なんだ！」

「まぁまぁ！その件についてはまた別の機会にゆっくりと！」

ギロロは勿論それに気付いて抗議をするが、
ケロロは呑気にそのことを置いといて、短冊の調査に戻った。

「『冬樹くんともっともっとラブラブになれますように』
あっ！これモモッチのですぅ！」

「『桃華お嬢様の願いが叶いますように』
これはポール殿でありますな！」

「…『新しく発売されたゲーム欲しい』」

沢山の短冊の中からは知り合いの短冊もあり
皆は微笑ましそうに短冊を見ていた。

「『もっと出番が増えますように』」

「あっ！それひょっとしてドロロの？」

「いえ、私のですぅ…」

タママが読み上げた短冊からてっきりドロロかと思われていたが
その短冊は日向家に取り憑いている幽霊だった。

「フン。本当にこんなものが侵略作戦の参考になるのか？」

「おっと？これは誰のだァ？
『夏美さんとまた一緒にお風呂に入れますように』」

「！？な、なにぃ！？ま、ま、まさか…
さささ…サブローのやつか！？」

クルルが読み上げた短冊に反応したギロロは
何故かサブローが書いたと勘違いしている。

あまりの焦りから頭が回っていないのか
それとも本当にそう思っているのか。

「なんでそうなるんです？」

「普通に考えれば小雪さん？てゆーか、誇大妄想？」

ギララはツッコみ、タママは呆れて見て、
モアも普通に考えて小雪だとすぐに理解した。