Episode832 ページ43
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がしかし、その拍子でバランスを崩してしまい、
前に倒れるように吹き飛ぶ。
そして、ゴールテープは冬樹が切ることに。
冬樹はその場で転んでゴールをした。
「(や…)」
「(や…)」
「「「やったぁー!!!」」」
桃華、夏美がそう呟くと、冬樹達のチームが勝った事実を目にして、
観客席にいた夏美達は大喜びをした。
そして何故かケロロ、タママ、ギララは
3人仲良く揃って上へ吹き飛んでいた。
「やりましたわぁ!あー!冬樹くーん!」
[『オメデトワ 冬樹んく』]
冬樹が勝って自分のことのように大喜びをして
はしゃぎまくる桃華とその隣で旗を振りまくるポール。
転んでいた冬樹は体を起こして自分が勝ったことの衝撃が強く、
少し驚きつつも嬉しそうに笑みをこぼした。
「冬樹殿ー!勝ったでありますぞ!」
「よくやったわねぇ!冬樹!」
「フッキーカッコよかったですぅ!」
「良かった……と思う」
「てゆーか、感慨無量?」
こちらも喜びながら褒める小隊3人と秋とモア。
冬樹は嬉しそうにするが、目の前で褒められて
少し恥ずかしいのか顔をほんのりと赤らめていた。
「やったな…」
屋上から見ていたギロロも特にはしゃいだりはせずに
ただ静かに冬樹の勝利を祝っていた。
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「全く…一時はどうなることかと思ったわ…。でも…」
「……?」
「ほんとによく頑張ったわね。冬樹!」
「姉ちゃん…。へへっ」
姉である夏美に真正面から改めて褒められ、
やはり気恥ずかしいのか冬樹は
鼻の下を擦ってふわりと笑んでいた。
「それに、アンタ達にも一応お礼言っとくわ」
「いや〜!なんのなんの〜!」
「軍曹さんは結局茶々入れてただけですぅ。
的確なアドバイスをしたのはギララ先輩だけですよぉ」
「茶々っていったら超大事ジャン!」
夏美にお礼を言われたケロロは頭を掻いて嬉しそうにするが、
タママから痛いところを突かれたが逆に開き直りの発言をする。
そんな彼らの会話に周りは
微笑ましそうにしていたり、笑っていた。
すると、後からギロロがやって来て、
唯一夏美だけが気付いてそっと微笑む。
「っ!……ふっ…」
ギロロはそんな彼女に気付くが、
鼻を鳴らしてすぐにそっぽを向いてしまった。
[スポーツの秋!根性の秋!そんな、日向家の秋の1日でした!]
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Irobi(プロフ) - ゆっこさん» 初コメありがとうございます!(返信が遅れてしまって誠に申し訳ありませんでした)1から読んでくれてとても嬉しい気持ちとお疲れ様という気持ちが混ざっています。ここまで読んでくれて本当にありがとうございます!これからもよろしくお願いします (2021年12月24日 12時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
ゆっこ(プロフ) - やっと追いつきました!ギララが可愛くてこの作品を見かけて直ぐに読み終えちゃいました。これからも頑張って下さい (2021年12月21日 20時) (レス) @page44 id: cd9fc5524f (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - シャルルさん» ありがとうございます!( ꈍᴗꈍ) (2021年12月13日 20時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
シャルル - 続編おめでとうございます! (2021年12月13日 19時) (レス) @page5 id: cbde2dbdab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Irobi | 作成日時:2021年12月10日 21時