検索窓
今日:13 hit、昨日:2 hit、合計:8,656 hit

Episode793 ページ4




息切れをした冬樹はウインクをして
壊すことができた発信装置を見せ付けた。



「「「やったぁー!!!」」」



壊された発信装置を見て、
その場にいたギララ以外の4人は大喜びしていた。



「発信装置、すべて破壊されました!てゆーか、機能停止?」



全て壊された発信装置を見て桃華は驚きが隠せなかった。



「ワッツ?ホワイ?
私なんでここに突っ立ってマースかー?」



洗脳されていたメロディ・ハニーはその頃の記憶がないらしく、
疑問に思いながら首を傾げており、
住宅街にいた人々も元に戻って不思議そうに辺りを見渡した。



「…あれ?私何やってたんだろ…」



虚ろな目をしていた夏美も洗脳が解けて辺りを見渡し、
再び買い物袋を持って家に帰ろうとした。



「ク〜ックックック。作戦失敗」



「……ッ」



作戦が失敗に終わり、悔しそうにする桃華は
楽しそうに笑っている冬樹達が
モニターに映っているのを見てふっと笑った。



「(負けを認めよう…冬樹くん。
君は世界どころか宇宙全体を愛する心を持っている。
それが…宇宙人の心も惹きつけてしまうのか…)」

___



「西澤さん…。


っ!西澤さん!」



桃華がゼッペリン号から降り、冬樹に近付く。
すると、桃華は一気に力が抜けてしまい、
目の前で倒れようとしたのを冬樹が慌てて受け止めた。



「冬樹くんには…いつまでも…今のままで…いて…欲しい…」



「西澤さん!」



虚ろな目で言う桃華はまた気を失い、
冬樹は桃華の名前を呼ぶが彼女には聞こえていなかった。



「クックック〜。
桃華には西澤梅雄の能力がインストールされたのさ」



「え?」



「だが、その効果も切れちまったようだなァ」



「………?」



クルルが笑いながら冬樹に訳を話していると、
気を失っていた桃華は目が覚めて、
目の前にいた冬樹を瞬きしながら見詰める。



「ふ、冬樹くん!嫌ですわ…私ったら大胆…っ」



あの頃の記憶がないのか、自分から抱き着いたのではと思い込み、
顔を真っ赤にして頬を抑える桃華。



「良かった…!元に戻ったみたいだね!」



「?」



元に戻った桃華を見て微笑む冬樹に
桃華は瞬きをして不思議そうに見るのだった。

Episode794→←Episode792



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (22 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
10人がお気に入り
設定タグ:ケロロ軍曹 , 男主
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Irobi(プロフ) - ゆっこさん» 初コメありがとうございます!(返信が遅れてしまって誠に申し訳ありませんでした)1から読んでくれてとても嬉しい気持ちとお疲れ様という気持ちが混ざっています。ここまで読んでくれて本当にありがとうございます!これからもよろしくお願いします (2021年12月24日 12時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
ゆっこ(プロフ) - やっと追いつきました!ギララが可愛くてこの作品を見かけて直ぐに読み終えちゃいました。これからも頑張って下さい (2021年12月21日 20時) (レス) @page44 id: cd9fc5524f (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - シャルルさん» ありがとうございます!( ꈍᴗꈍ) (2021年12月13日 20時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
シャルル - 続編おめでとうございます! (2021年12月13日 19時) (レス) @page5 id: cbde2dbdab (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Irobi | 作成日時:2021年12月10日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。