検索窓
今日:4 hit、昨日:2 hit、合計:8,647 hit

Episode803 ページ14




「……お見せしましょう」



「ここは?」



かぐやに連れて来られた部屋に来る冬樹達。
そこには沢山の斜めに切られた竹が並ばれてあり、
そこ中には眠っている子供たちがいた。



「わぁ…!」



「ケロぉ…!」



「うひゃぁ〜!」



沢山の竹に囲まれて声を上げるケロロ達。



「旧式のコールドスリープシステムだなァ」



「すごい数ですぅ…」



「この移民星に乗っている同法の数はおよそ80億人」



「80億!?」



80億という数にケロロ達は驚きを隠せず、
再度沢山の竹を眺める。
すると、冬樹は一人だけ下に俯いているギララを見掛けた。



「ギララ大丈夫?集合体恐怖症…なんだっけ」



「……いや、大丈夫。だと思いたい。
だけど、折角見せてくれたんだから、
そこはボクも失礼な態度を取らずに受け入れなきゃ…」



「…ギララ」



ギララの思いに冬樹はそっと微笑んだ。



「エネルギーを節約するために、ミクロ化して眠っているのです。
これだけの数の宇宙人を貴方の星は受け入れることが出来ますか?」



「…………」



流石に80億人となると、いくら受け入れてくれようにも
数が多すぎては更に困難になる可能性の方が極めて高く、
冬樹は何も言い返すことが出来ず、下に俯いてしまった。



「もう私達は、ここに眠る80億の同法と共に…」



「ダメだ!」



「へ?」



「そんなの…絶対に諦めちゃダメだよ!
どんなことがあっても諦めちゃダメだよ!
何か方法はある筈なんだ!」



諦めていたと思われていた冬樹はまだ諦めていないらしく、
何か助かる方法はないか考えていた。



「しかし…最早私達には…」



諦めていたかぐやがそう呟くと、建物内で警報が鳴った。



「これは…行方を断ったロボピョン202号の!」



「まさか…!」



〈コール!誰か聞こえるか!?〉




警報と共に聞き覚えのある渋い声が聞こえてきて、
ケロロ達はハッと誰かの存在に気付いた。



「伍長さんの声ですぅ!」



「そういや奴のことすっかり忘れてたであります!」



「…そういえば、ギロロ先輩以外にも
誰か忘れてるような気がするんですけど…」



ギロロの声を聞いてケロロは笑いながら頭を掻く。

ギロロの他にも誰か他の隊員のことを忘れている気がすると
ギララは小首を傾げて言ったが、
面倒臭くなったのかすぐに考えるのをやめた。



「直ちに発信地点を調べて!」



「はっ!」



ロボピョンに指示を行い、かぐやは冬樹に視線を向ける。

Episode804→←Episode802



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (22 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
10人がお気に入り
設定タグ:ケロロ軍曹 , 男主
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Irobi(プロフ) - ゆっこさん» 初コメありがとうございます!(返信が遅れてしまって誠に申し訳ありませんでした)1から読んでくれてとても嬉しい気持ちとお疲れ様という気持ちが混ざっています。ここまで読んでくれて本当にありがとうございます!これからもよろしくお願いします (2021年12月24日 12時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
ゆっこ(プロフ) - やっと追いつきました!ギララが可愛くてこの作品を見かけて直ぐに読み終えちゃいました。これからも頑張って下さい (2021年12月21日 20時) (レス) @page44 id: cd9fc5524f (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - シャルルさん» ありがとうございます!( ꈍᴗꈍ) (2021年12月13日 20時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
シャルル - 続編おめでとうございます! (2021年12月13日 19時) (レス) @page5 id: cbde2dbdab (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Irobi | 作成日時:2021年12月10日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。