そして、彼は考えるのをやめました。14

■Episode685 ページ46

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【冬樹＆桃華 ひみつのミステリーデート であります】

＿＿＿＿＿＿＿＿



奥東京川のほとりにある誰もいない古びた
廃校された学校では幽霊が出るらしい。


その噂をケロロが利用し、学校の七不思議で人を驚かせ、
ミステリーツアーとして金儲けしようと企んでいるらしい。


しかし、どれも結果は失敗ばかり。

七不思議1つ目のトイレの花子さんを
タママが女装して担当することになるが
桃華は怖くて入れない、冬樹は男子なので入ることが出来ずに
女子トイレをスルーしたので失敗。


七不思議2つ目は美術室でのバレリーナの絵が勝手に踊ること。
ケロロに上手いように言われて騙された
ドロロがやるが、いつものように気付かれずに失敗。


七不思議3つ目は音楽室で動く肖像画。

ギロロが担当するが、向かいにある
ベートーヴェンの肖像画を見て恐怖を覚えて
汗を大量に流し、桃華に見付かるのだが
桃華によって音楽室はめちゃくちゃになる。

ギロロはそれにより気絶してしまい、失敗？した。



〈ギララ上等兵！七不思議4つ目頼んだでありますよ！〉



「…了解です」



ギララが担当する七不思議4つ目は
誰もいないはずなのに急に校内放送が流れるもの。

色々な階には小型のスピーカーを設置し、
あたかも校内放送が流れているかのように
見せかけようとしていた。

ギララは右手ある台本を持ち、
口元にマイクを寄せて電源を押した。


　


〈サレ…っ〉



「きゃぁ？！」



「っ！？校内放送…？」



野太い声に桃華は驚いて冬樹の服を少し掴み、
冬樹は驚くがすぐに冷静になる。



〈ノロウ…ノロッテヤル…ノロッテヤル……
オマエラヲノロッテヤルウウウウウ！！！！〉



「キャアーー！？！？」



「うわあぁぁーー！！！」



叫んで学校中に響きまくる校内放送に
桃華は悲鳴を上げ、冬樹も悲鳴をあげて
桃華の手を引っ張って廊下を走って行った。

＿＿＿



「うお…ギララすっげぇ…。
珍しく迫真の演技ジャン…」



「てゆーか、意気衝天？」



モニターからその様子を見ていたケロロは
冷や汗を垂らしながら褒めており、
モアもギララには驚いていた。



「まぁ…ちょっと段取り違うところあったけど…
結果オーライであります！
お次は七不思議その5…一気に畳み掛けるであります」



七不思議5つ目は動く骸骨をケロロが担当、
6つ目は欠番、7つ目は誰もいないはずの教室に
女子高生1人席に座っているのをモアが担当する。

ケロロは怪しく笑っていた。

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