Episode640 ページ1
✿
ギララが笛を吹くと、彼の後ろから少し小さな
ケロン人4人が出てきたが、シルエットで顔は見えない。
「あれは何?」
ギララが持っている薄紫色の笛を指差しながら
冬樹はギロロに聞いてみる。
「ギララは特殊技能兵。
救護、狙撃、最も高度な戦闘とサバイバル知識を持ち、
色々な資格を取得した兵士は取得した資格を表す
記章を帽子に身に付けたり、ケロン軍から支給されることも稀にある」
「ギララ殿が持ってるあの笛はケロン軍から支給された物で
笛を吹けばコピーされた部下が出てきて共に戦えるでござる。
勝敗が決まるまでコピーは消えないでござる」
「ああ見えてあの人は特技兵の中でも
かなり優秀な成績を残してるですぅ」
「へぇ」
長々と丁寧に説明していくギロロとドロロに
さりげなくディスりながらケロン星にいた頃の話をするタママ。
3人から説明を聞き、冬樹は興味深そうに
返事をして再度ギララを見つめた。
「お久しぶりです。ギララ特技兵殿!」
「ここのところ呼び出されなくて不思議でしたよ」
「何で呼ばなかったんですか?」
「……話は後で良いから取り敢えず戦闘の準備を「波ァ!!」」
ギララが部下と話している間にケロロがケロン波を放ってきて
ギララと部下はそれに当たってしまい、
戦闘の準備すら出来ずに負けてしまった。
彼の部下はそのまま消えていった。
「けほっ」
「話してる途中で技放つ軍曹さん流石ですぅ…」
[ギララ上等兵。新必殺技が登場したのにも関わらず
約10秒でその技は敗れた]
ギララは見ての通り真っ黒に焦げてしまい、
口から黒い煙を吐いて咳をしていた。
「どうすれば…。……っ!?」
「「「うわぁっ!?」」」
冬樹が顔を歪ませながらケロロを見てると
彼らに向けてケロン波を放っていき、
ソファーに隠れていた冬樹達は悲鳴をあげて
ソファーの下敷きになってしまった。
「ゲ〜ロゲロゲロゲロ!」
「あーあ、隊長の奴やりすぎちまったな
ほんじゃブレーキを掛けてやるか
ポチッと」
仁王立ちをして高笑いをするケロロを
ラボのモニターから見ていたクルルは頬杖をついて言い、
『排水』と書いてある緑色のボタンを押した。
すると、日向家では大きな揺れが発生し、
いつの間にか水がどんどん無くなっていき、
リビングにいる一同は困惑していた。
「ク〜ックックック〜。ポチッと」
次に、クルルは笑いながら
『脱水』と書かれたピンクのボタンを押した。
21人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Irobi(プロフ) - 木綿のおとうふさん» ありがとうございます!これからも頑張りますね! (2021年11月6日 9時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - パルリーナさん» ありがとうございます! (2021年11月6日 9時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
木綿のおとうふ(プロフ) - 続編おめでとうございます!これからも頑張ってください!! (2021年11月6日 8時) (レス) id: 8b26f2b109 (このIDを非表示/違反報告)
パルリーナ(プロフ) - 続編おめでとうございます! (2021年11月6日 8時) (レス) id: 9bd1696372 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Irobi | 作成日時:2021年11月6日 2時