Episode530 ページ41
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冬樹とモアは疲れて寝てしまい、
ギララはお粥を黒いゴミ袋に入れて処分をして
電磁バリアでいけないので庭に置いていた。
ケロロはフラフラになっているが、
座って膝を立てて寝ていた。
「………」
ゴミを庭に置いて部屋に戻って来たギララは、
3人が疲れて寝てしまっているのを見て、
夏美の椅子を動かして、苦しそうにしている夏美に、
額から流れる汗を優しく拭き取った。
____
「かるかん饅頭は…カゴシマ拳!!!」
次は必殺技の名前も変えてまた殴っていくと、
またアンテナがピンク色に光り出した。
「ドロロ兵長お願いしまーす!」
「ぎゃぁぁぁぁぁっ!!?」
「まだダメですか…」
タママは笑顔でドロロにまた蹴り飛ばすと、
やはり電磁バリアは戻っておらず、
3度目の電流を受けることになってまた気絶した。
「ちんすこうは…オキナワ拳!!!」
また必殺技名を変えて更に殴っていくと、
またまたアンテナがピンク色に光り出す。
「ドロロ兵長〜」
「ぎゃぁぁぁぁっ!?!?」
「やっぱりダメですか…」
タママは猫撫で声でドロロを無理矢理起き上がらせて、
更に蹴り飛ばすが、やはり電磁バリアは解除されない。
真っ黒に焦げて4度目の気絶をするドロロを悪いとは一切思わず、
電磁バリアが解除されないことにタママは悩んでいた。
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「ふんふんふ〜ん。ふんふふんふふ〜ん」
クルルは鼻歌を歌いながらキーボードを打っていく。
一体彼は何をしているのだろうか。
____
そして、気付けば暗かった辺りが明るくなって、
朝を迎えることとなった。
「ぎゃぁぁぁっ!!!」
電磁バリアにぶつかって誰かの断末魔が響き、
夏美は閉じていた瞼をゆっくりと開ける。
「今の声は…」
「てゆーか、不法侵入?」
「誰」
椅子の上で寝ていたギララも、冬樹もモアも
その声に気付いて、目を擦りながら眠そうにする。
だんだんと近付いていく足音に冬樹とモアとギララは
ドアを見詰めており、ケロロは全く気にしておらず、
いびきをかいて大の字になって寝ていた。
「はぁ…はぁっ…」
「伍長!?」
「……ギロロ先輩」
ドアが開いて、そこにはボロボロになって
息切れをしていたギロロの姿があった。
冬樹が驚いて名前を呼ぶと、
ギロロは持っていた箱を冬樹に差し出した。
「宇宙ケルベロスの肝だ…。万病に効くと言われている…」
「それを取るためにそんな怪我を…?」
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Irobi(プロフ) - ひよこ丸さん» 初コメントありがとうございます!最初から閲覧とても嬉しいです。ほぼ強制?だとしても共犯は共犯ですからね(笑)きちんとお仕置きは受けてもらっています(笑)そうですね。2ndシーズンは週に3話放送されるので嬉しいですが、更新頑張ろうと思っています! (2021年10月2日 21時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ丸 - 初コメです!最初からここまで読めてやっとコメントが出来ます!wとても面白くて読みやすく、私が特にお気に入りなのはギララくんもちゃんと一緒に夏美のお仕置きを受けるところや他の人達との絡みが大好きです!2ndシーズンに入ったら大変そうですが頑張ってください! (2021年10月2日 16時) (レス) id: cb56eb981d (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - パルリーナさん» ありがとうございます! (2021年9月25日 20時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
パルリーナ(プロフ) - 続編おめでとうございます! (2021年9月25日 17時) (レス) id: 9bd1696372 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Irobi | 作成日時:2021年9月25日 15時