Episode527 ページ38
✿
「…ボク、特技兵だから……何かあったら…」
「みんな…ありがとう…」
タママとモアとギララも手伝いをすると言い、
冬樹は泣きそうな声で感謝をしていた。
「…ん」
ギロロは黙って部屋を出て行き、
それに気付いたクルルは彼の方を向いて
黙ってギロロを見届けていた。
____
「っ!」
ギロロはフライングボードを乗りながら、
エンジンを出して電磁バリアへ直行する。
「なああぁぁぁっ!?!?」
しかし、やはり強力なせいか、ギロロの体から電流が流れ込み、
ギロロは悲鳴をあげながら痺れていた。
騒ぎを聞き付けた冬樹達は部屋を出ると、
外を出ようとするギロロの姿を見付ける。
「ギロロ伍長!」
「……これしき…」
冬樹が心配してギロロの名前を呼ぶ。
しかし、ギロロは怯んではいるが、何とか電流に耐えている。
「(夏美の苦しみに比べれば…)」
ギロロはフライングボードのハンドルを再度握り、
苦しみに耐えている夏美が頭に過る。
「死ぬなぁっ!夏美ィ!!!」
そう叫んだギロロはあの電磁バリアを壊してしまい、
そのまま空高く行ってしまった。
音に目が覚めたのか、夏美は目を開けて、
開いていた窓から虚ろな目で眺めていた。
[果たして、男ギロロは愛する夏美を助ける事が出来るのか!
待って!後半!]
そして、夏美は目を瞑って、また眠りについた。
____
「取り敢えず、姉ちゃんの看病が先だ。
こんなことしている場合じゃない!」
「ボク、電磁バリアを直してみせますぅ!」
「クッ…」
タママは張り切りながら言って地下基地へ戻り
クルルも何も言わずに自分のラボへ戻っていく。
「軍曹は、袋に氷水を入れてきて、
モアちゃんは桶に水入れて、後タオルも」
「了解であります!」
「はいっ!」
冬樹はケロロとモアに的確な指示を行い
元気よく返事をした二人は部屋を後にする。
「ギララ、他になにかある?
お粥とか作った方が良い?」
「…おかゆ作ってくる。ちょっとの間は見てほしい」
「分かった!」
特技兵であるギララに他に何かすることがあるのか
聞いてみる冬樹だったが、
ギララはいつもケロロが着ているエプロンと
バンダナを付けてお粥を作ろうとし
冬樹も返事をして頷いていた。
そして、台所へ向かったギララに
冬樹は見届けたが、あることを思い出した。
「……あれ?ギララって料理初心者じゃなかったっけ?
…でも、お粥ぐらいなら…」
17人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Irobi(プロフ) - ひよこ丸さん» 初コメントありがとうございます!最初から閲覧とても嬉しいです。ほぼ強制?だとしても共犯は共犯ですからね(笑)きちんとお仕置きは受けてもらっています(笑)そうですね。2ndシーズンは週に3話放送されるので嬉しいですが、更新頑張ろうと思っています! (2021年10月2日 21時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ丸 - 初コメです!最初からここまで読めてやっとコメントが出来ます!wとても面白くて読みやすく、私が特にお気に入りなのはギララくんもちゃんと一緒に夏美のお仕置きを受けるところや他の人達との絡みが大好きです!2ndシーズンに入ったら大変そうですが頑張ってください! (2021年10月2日 16時) (レス) id: cb56eb981d (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - パルリーナさん» ありがとうございます! (2021年9月25日 20時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
パルリーナ(プロフ) - 続編おめでとうございます! (2021年9月25日 17時) (レス) id: 9bd1696372 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Irobi | 作成日時:2021年9月25日 15時