そして、彼は考えるのをやめました。11

Episode517 ページ28

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［遂に本気で地球侵略に乗り出したケロロ軍曹！
あぁ…遂に地球は侵略者の魔の手に落ちてしまうのか…］



不敵な笑みを零すケロロと真顔のギララ二人は共鳴をしていく。

しかし、共鳴をしていた二人だったが
突然黙ったことにナレーターは違和感を覚えた。



［あの…どうしたんすか？］



「………これ、どうやって使うんだっけ…」



「……え」



［ダメな人だね…アンタ……］



地球侵略をするというのに、機械の使い方すら
忘れてしまったケロロに、何時も無反応であった
ギララまでもが反応し、ナレーターも呆れたように言っていた。



「お、とりあえず手始めに一番分かりやすそうな
このボタンを押して見るであります！」



【ホントに押すんですか？後悔しませんか？
もう一度よく考えて！！！】



「…あ、隊長。それは…」



目の前にあった台に乗って明らかに危険だと
感じられる文章表示があるというのに
ケロロは赤いボタンを押そうとしてみる。

ギララは少し遅れてケロロにそのボタンが
一体何なのかを説明しようとする。

が、時すでに遅し。



「えいっ」



【あっ、押しちゃいましたね！！】



「………」



ボタンを押してしまったケロロに何故か
フレンドリーな文章が書かれてあり
ギララもそれを見てすぐに黙った。



「えっ！？えっ！？何！？何なの！？」



そして、周りは警告が鳴り響き
『危険』『やっちゃった！！』『あんたひどいね』など
赤いモニターがどんどん表示されていき
文字も悪口だらけでかった。



「おじさま！そのボタンを押しちゃったんですか！？」



「ケロ！？」



「てゆーか、極悪非道…」



「…てゆーか、絶体絶命……」



「えっ！？えぇっ！？」



警告を聞きつけてやって来たモアはボタンを
押してしまったケロロを見て腰を抜かす。
ギララも小さい声で四字熟語を言い
ケロロはボタンを2度見して戸惑っていた。



［てゆーか、最終兵器？］



宇宙にあるロケットのような物が発射し
そのエネルギーが地球に向かってくる。



「これは…地球に災いをもたらす光…！……小雪殿！」



「はいよー！」



西澤タワーに登って景色を見ていた小雪とドロロ。

夜だった街から光が差し込み
ドロロもこの光がどういうものなのかすぐに理解をして
小雪に協力して貰おうとした。

小雪もすぐに返事をして
背中から布を取り出してドロロに巻き付ける。



「せー…の！！」



ドロロを巻き付けた布を思い切り投げ飛ばす。

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