そして、彼は考えるのをやめました。11

Episode516 ページ27

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「嘘ぉ！？わざわざホントに失敗したのにぃ！？
ならばこれでどうだぁ！！！」



「………」



次の作戦を実行しようとリビングを出てお手洗いへ向かうケロロ。
ギララはテレビを消してそんなケロロを追い掛ける。



「トイレットペーパーの三角折り。
あー、しかし普段やらない三角折りで中々難しいであります！」



「……多分、ここはこうで…………あれ」



「いやいやいや！こうだって！」



「？？？？何これ……」



三角折りのやり方が分からないケロロはトイレットペーパーを
引きまくって挑戦するが、中々出来なかった。
ギララもお手洗いに入ってケロロの三角折りを
手伝おうと更にトイレットペーパーを引く。

しかし、それも失敗して、ケロロはトイレットペーパーを
奪い取ってやるが、訳が分からずに紙をぐちゃぐちゃにしていく。



「なに紙の無駄使いしてんのよ…。


使うから出てって！！」



「ゲロッ！」 「ギラッ」



背後から夏美の声が聞こえて、ケロロは体を震わせ、
ギララは無言で夏美の方を向く。
怒ってケロロとギララを投げ飛ばし
夏美はお手洗いに入り、二人は壁に激突していた。



「こうなったらぁ…」



［お財布ぅ］



「普段はやらないアンチバリアなしの
お買い物に行くでありまーす！」



「わぁー」



ケロロは自分のお財布を出し、ギララも後を着いて
二人揃ってスキップをしながら外へ向かう。

そんな二人に夏美はお手洗いから出て来て
左手にケロロ、右手にギララを掴んでいた。



「何馬鹿な事言ってんの？
トイレ掃除キチンと出来てなかったわよ！

トイレットペーパー三角折りして誤魔化そうったって、
そうはいかないんだから…！


アンタもボケガエルに着いて行かないの！」



ケロロ一人をお手洗いの中に入れてドアを閉め
ギララを叱ってお手洗いの前に立たせて
夏美は部屋へ戻って行った。



「(馬鹿な…何故だ…！我輩がこんなにまでして…
普段やらないことをしているというのに！
ちっとも幸せになれないであります！

普段やらないこと、他に何がある！？
考えろ…考えるんだ我輩！我輩が普段やらないこと…)


ゲロリ…」


＿＿＿＿＿＿




良いことを思い付いたのか、またギララの手を引いて
地下へ向かうケロロ。

自動ドアが開くと暗かった周りがライトアップされて
どんどん明るくなっていく。



「それって地球(ペコポン)侵略じゃん！

ゲロゲロゲロゲロゲロゲロ…」



「……ギラギラギラギラギラ…」

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