そして、彼は考えるのをやめました。11

Episode512 ページ23

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いきなりキレて叫ぶケロロにギロロも反応して、
持っていた銃を乱射させて棚にある沢山の
ガンプラを次々と壊していく。

ガンプラが壊れていく姿を見て
ケロロは甲高い悲鳴を上げた。



「最近は遠慮して数を減らしてるであります！」



「高くて箱のデカい奴にしただけだろうがっ！」



ケロロの部屋ではケロロとギロロが
また何時ものように口喧嘩をし始めていた。



「あーあ。また何時もの調子ですぅ」



「……分からない。……分からないけど見飽きた」



「ギララ先輩の言ってることよく意味分かんないっすけど。
ま、方針が決まったら呼んでくださいねぇ」



ソファーで寝転がりながらお菓子を食べて、
だらけているタママと床で寝そべって
ゴロゴロしたり、逆立ちをしたりするギララ。

すると、お菓子を食べようとしたタママの頭上から影ができ
タママが上を見上げると口喧嘩していた筈の
ギロロとケロロが何処か怒った様子でいた。



「タママ二等。君ぃ、今日も第三者？」



「菓子を食いながら高みの見物か？
何もせず、批判だけは一人前だな」



「全く、いいご身分でありますよ」



突然、怒りの矛先がタママに代わり、
二人から色々と言われているタママの表情が
呆気顔からだんだんと怒りに代わっていき、
持っていた煎餅を粉々に割る。
　


「ぷっちん！んだとゴルァ！？タママインパクトォォォ！！！」



とはいえ、ケロロとギロロの言い分も正しいので
何も言えないタママは逆ギレをし出した。

タママは激怒しながらタママインパクトを放つが
ギロロとケロロは素早く交わす。



「上等だぁー！！」



「うぉぉりゃぁぁっ！！！」




ギロロも売られた喧嘩を買って銃を撃ちまくり
ケロロも筋肉が露わになって、三人が激しい喧嘩をし始めた。

部屋がどんどん荒れ始め、モアは怯えた様子で壁に凭れ掛かり、
ギララは何故かヘッドスピンをしていた。



「やめてください、おじさま！てゆーか、無法地！？」



「てゆーか、近所迷惑」



「クックック〜」



涙を流しながらケロロに喧嘩をやめるように説得するモアと、
ギララはヘッドスピンをしながら四字熟語を言っていた。

すると、クルルがいきなり笑い出し
それに反応して、ヘッドスピンをやめたギララと
喧嘩を止めようとしたモアは揃ってクルルの方を向いた。



「不器用、あまりに不器用」



三人も先程まで喧嘩でしていたので、
それに出来た怪我が出来つつも、揃ってクルルの方を向いた。

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