そして、彼は考えるのをやめました。11

Episode510 ページ21

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「全く…ボケガエル達にはきっちり反省して貰わないとね！」



事の顛末を聞いて夏美はやはり激怒して、
5人にはきっちりとお仕置きをすることに。

＿＿＿＿＿＿＿＿




「…反省」



和室ではタママが箒を掃いており、
ケロロは掃除をサボっているのか、
棚に凭れて反省しているようには見えなかった。



「こらぁ！サボってんじゃないの！ほら！
次は庭の掃除！洗濯！物置の整理！
やることいーっぱいあるんだからねぇ！」



「ゲロォ…！」



夏美から色々なお仕事を任されてしまい、
ケロロは悲鳴を上げていた。


ケロロははたき、雑巾、箒を掃いたりし、
タママは畳の上から箒を掃き、ギロロはこたつを拭いて、
クルルは水ぶきで畳の上を掃除して、ギララははたきを使い、
ドロロ以外のケロロ小隊5人は夏美からの罰を受けていた。



［やぁ！ナレーターです！
冬樹くんのお陰で私も目が覚めました。
テレビの前の皆も春だからって腑抜けたりしないで頑張ろうね！］



ナレーターも元の調子に戻ったようで、
何時も通り、元気にナレーションをしていく。



「やっぱ人間、真面目が一番っすよ！奥さん！」



「お前が言うなぁっ！」



「ケロォ！？」



ウィンクをしてサムズアップをして良い事を言う
ケロロにギロロは怒りながらケロロの尻を蹴っていた。

蹴られたことにケロロは涙目になって悲鳴を上げていた。


＿＿＿＿




「まぁたやってるですぅ…」



「…夏美ちゃん目の前にいるけど」



箒で掃きながらまた何時ものように
口喧嘩をしていくケロロとギロロ。

最早ケロロ小隊のメンバーにとっては日常になりつつあり、
タママはそんな二人を見て苦笑いし、
ギララは真顔で口喧嘩している二人の目の前で
指を鳴らして殴ろうとする夏美を交互に見て言った。



「……ナッチー強しですぅ」



「…うん」




「アンタ達も話す暇があるなら
もっと手を動かしなさい！手を！」



どうやら、タママとギララの会話を聞いていたらしく、
夏美は指を差しながら二人に指示をする。
話しながら掃除をしていたタママは戸惑っており、
ギララは気にせずに天井の角にはたきで叩いていた。




「これ以上どう掃けば良いんですかぁ〜！」



「…わからない」



夏美に怒られている四人の姿を見て、
クルルは水ぶきで畳の上を掃除しながら
口元を抑えて笑っていたのだった。

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