そして、彼は考えるのをやめました。11

Episode501 ページ12

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「クック〜。ざっと10時間かな」



〈ぬわっ！？〉



あまりにも鬼畜過ぎる時間にギロロは驚いて、
それによって気が緩み、ナマケモノがギロロを引っ張る。
引っ張られたギロロは何とか落ちないように耐えるが
結果は耐えられなくなって落ちてしまった。

すると、モニターが切り替わって、数匹のワニが映る。



〈軍曹さぁん、辛いですぅ。ダルいですぅ。
もう飽きてきたですぅ〉



「なんば言いよっと！我慢たい！
男やったらほんまくつ我慢しんしゃい！」



〈うえぇ……そんなぁ…〉



池から顔を出し、ワニの被り物をして
弱音を吐いているタママにケロロは厳しく
何故か九州弁で言って白い服に赤のベスト、
灰色のズボンを履き、ハンガーを回して説得をする。

タママが落ち込み気味で言っていると
後ろのワニがタママを襲って食べていた。



〈なんじゃゴルァァ！！！！〉



ワニに食べられるところであったが
タママは無理矢理抵抗して人格が変わり
ワニの口の中を思い切り蹴り続けていた。

口の中を蹴られたワニは涙目になっていた。

そして、またモニターが変わる。



〈……隊長、こっちは何故か元気です〉



チーターに追い掛け回されて
全速力で走りながらケロロと連絡を取るギララ。
まだ息切れはしていない。



「そんじゃ、相手が疲れるまでそのまま走り続けるであります」



〈…はい〉



チーターは狙ったものは全速力で追い掛けてくる動物。
ギララが捕まるのも時間の問題だろう。
下手すれば食べられてしまう可能性も十分に高い。

しかし、ギララは何一つ文句は言わずに
了承してしまい、またモニターが変わった。



〈おじさまダメですぅ〜。

ペンギンの皆さんやる気ゼロで
インタビューにも答えてくれないですぅ…〉



「それで良いのだモア殿。
そいつらのやる気の無さこそが、この計画の要なのであります」



すると、大きな機械の上にある緑色のレンズらしきものに
ピンク色の線が映り込んだ。



「おぉっ！ケロのゲージが上昇したであります！」



「クッックック〜。
腑抜けとたるみのエネルギーを溜め込んでるぜェ」



「まもなく完成でありますな！ゲロゲロゲロ…
このエネルギーを世界中にばら撒くことにより、
全地球(ペコポン)人を無気力化するのであります」



どうやら、あの緑色のレンズのようなものの中には
地球を無気力化するためのエネルギーがあるらしい。


＿＿＿＿



「…ダメ。もうボケガエルを叱るのも面倒臭い…」

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