検索窓
今日:21 hit、昨日:2 hit、合計:12,362 hit

Episode391 ページ49




「…お!流石モア殿!」



「モア何杯でも食べちゃいますぅ…」



「っ!?」



突然モアが笑い出した事に少し戸惑いつつも
自分の作ったお雑煮を美味しいと言ってくれて
嬉しそうにするケロロ。

モアは蕩けた目で頬を赤くしてケロロを見詰める。

それをタママは目を見開いて見ていた。



「(軍曹さんが…遠くにいっちゃうですぅ!)


軍曹さんは渡さないですぅ!」



タママも負けじとお雑煮を箸でかき込んで
口に入れると、そのまま固まってしまう。



[化学反応]



「うががぁぁぁっ!!」



タママは口からではなく目から炎を出して
興奮状態に陥ったあと、痩せこけた表情で
勢いよく床に倒れてしまったのだった。



「タママ!」



「…かがくのちからってすごい…」



「そんなことを言ってる場合か貴様!」



倒れてしまったタママの名前を呼ぶギロロと
珍しく青ざめながら言うギララ。

そんなギララの言葉にギロロは怒りながらツッコミをした。



「っ!?」



「さあ、伍長さんも…」



「ギロロ先輩…っ」



モアがギロロの口を抑えてお雑煮を口に流し込むと
ギロロは目を回転させたあと
唇を真っ赤にして涙を流しながら倒れてしまった。

すると、モアは今度はギララの肩を掴む。



「ひっ…」



「はい、上等兵さんも…」



ギララが珍しく悲鳴を上げるということは、
かなり危険な状態に陥っているということ。

真顔だが。

モアが口を無理矢理開けさせてお雑煮を入れると
ギララの体内も化学反応を起こして
ギララは白目を剥いて口から煙を吐いて床に倒れた。

クルルはそれらを見て本気でヤバいと感じ、
モアに見つからない様に逃げようとする。



「曹長さーん!ふふふふふふふ…」



「あ、ががっ…」



クルルの口を引っ張って床に押し倒すと
モアは持っていたお雑煮をクルルの口の中に入れる。

クルルはお雑煮を口に含んだあと
眼鏡が粉々に割れてしまい
涙を一粒流して床に倒れたのだった。

部下四人は全滅になってしまい
残るはケロロだけである。



「ケロ!?
ひょっとして我輩ヤバいもん作っちゃった!?」



「うっふふふふ…!」



「ケロォ!?」



次々と倒れてしまった部下にケロロは腰を抜かしていると
モアが目の前に来て身体を震わせた。



「みーんなだらしないんだからぁ…!
二人で食べましょ?お・じ・さ・ま♪」



「ゲロぉぉぉぉ!!」



モアから強制的にお雑煮を食べることとなり、
ケロロは悲鳴を上げたのだった。

Episode392→←Episode390



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (16 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
16人がお気に入り
設定タグ:ケロロ軍曹 , 男主
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Irobi(プロフ) - こっこさん» ありがとうございます!小隊には珍しい無表情キャラとして、少し可愛さも入れつつも執筆しているので、そう言ってもらえると凄く嬉しいです!これからもどんどん愛が増えていってほしいですね。笑 続編もよろしくおねがいします! (2021年9月3日 16時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
こっこ - Irobiさん» もう続編にいきますね!おめでとうございます! 最近、ストーリーが進むにつれ、ギララ君の可愛さとギララ君への愛が増していてつらいです……!(笑) これからもよろしくお願いします! (2021年9月3日 10時) (レス) id: 830d32bb52 (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - こっこさん» ありがとうございます!(^^) (2021年8月25日 0時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
こっこ - 続編おめでとうございます!(^-^)/更新お疲れ様です!! (2021年8月24日 19時) (レス) id: 830d32bb52 (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - パルリーナさん» いつもコメントありがとうございます! (2021年8月24日 18時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Irobi x他1人 | 作成日時:2021年8月24日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。