Episode346 ページ4
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「忍者は真冬の川や池の中に入らなければ
ならぬこともあるでござる」
「って、これは訓練っしょ?お湯にしようよお湯」
「こういうのもあるぜェ。クックック〜」
水遁の術だと言っているのに、訓練という理由で
別の蛇口を捻って水からお湯に切り替えるケロロ。
それでは水遁の術とは言えない。
そして、クルルが持ってきたのは、
色んな種類の入浴剤である。
「おぉ〜!
これはご家庭で全国の温泉が楽しめる入浴剤ィ!」
「「「はぁ〜!極楽極楽!」」」
「クックック」
ドロロ以外の6人は風呂に入っており、
とても気持ち良さそうにして、
頭の上にはタオルが乗っけてあった。
しかし、これでは水遁の術ではなく、ただの入浴だ。
ドロロはあまりの出来事に言葉を失っていた。
「あ、ドロロも一緒に入る?」
「ねぇ…みんな…ほんとに…忍術を教えて欲しいの?」
汗を大量に流してドロロは全く忍術を学ぶ気のない
6人を見てまだ疑問を抱いていた。
そう。あくまで忍術を教えてもらうのではなく、
無事に年が越せるようにする為である。
________
「次は土遁の術でござる。
この、クナイという道具を使って…掘った穴に…」
「へぇ、こんなので結構掘れちゃうもんすねぇ〜」
「砂遊びみたいで楽しいですぅ!」
ドロロの話を一切聞かずにクナイで穴を掘っていく五人。
ギララは何をしたら良いか分からず、
その場で突っ立ってドロロの話を聞く。
否、ドロロの話を聞くのが正解である。
「…でござるが」
「聞こえないです」
「え、あ……」
穴を掘る音とケロロとタママの会話で
ドロロの説明が全く耳に入ってこないギララは
冷静にドロロに言った。
ギララしか聞いている者はおらず、
他の五人はクナイで穴を掘っていた。
「ねぇ、みんな聞いてるぅ?」
「お、タママ!すっげぇ深いじゃん!
我輩も!負けないでありまぁす!」
「クククククククククッ」
ドロロの話を聞かずにクナイで穴を彫りまくり、
クルルに至ってはドリルで穴を掘っている。
「
モアもクナイではなく、
穴をあけるというよりかは、崩壊させていた。
最早カオス状態となってしまった忍者教室。
「みんな…ほんとに忍術を教えて欲しいのぉ?」
「…分からない」
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Irobi(プロフ) - こっこさん» ありがとうございます!小隊には珍しい無表情キャラとして、少し可愛さも入れつつも執筆しているので、そう言ってもらえると凄く嬉しいです!これからもどんどん愛が増えていってほしいですね。笑 続編もよろしくおねがいします! (2021年9月3日 16時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
こっこ - Irobiさん» もう続編にいきますね!おめでとうございます! 最近、ストーリーが進むにつれ、ギララ君の可愛さとギララ君への愛が増していてつらいです……!(笑) これからもよろしくお願いします! (2021年9月3日 10時) (レス) id: 830d32bb52 (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - こっこさん» ありがとうございます!(^^) (2021年8月25日 0時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
こっこ - 続編おめでとうございます!(^-^)/更新お疲れ様です!! (2021年8月24日 19時) (レス) id: 830d32bb52 (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - パルリーナさん» いつもコメントありがとうございます! (2021年8月24日 18時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Irobi x他1人 | 作成日時:2021年8月24日 8時