Episode363 ページ21
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そんな二人の激しい争いが繰り広げている中、
一人、買い物袋を落としてその現場を
汗を垂らしながら見ている者がいた。
そう、夏美だ。
「な、何ぃ〜!?」
夏美は大急ぎでケロロのいる
地下の秘密基地へと走って向かった。
「あ!やべっ!」
「ちょっと何!?あんな格好して走り回って!
アタシだと思われたらどうすんのよ!」
「と言われましても…あの中に入ってるのは
すももちゃんで…」
遂に一番バレたくなかった存在であろう夏美に
バレてしまい、焦りで汗を流すケロロ。
案の定、夏美に叱られてしまい、
ケロロは身体と言葉を震わせながらも言っていく。
「アタシを地上にあげて!タママ!」
「はいですぅ!」
「アンタには任せらんないわ!」
夏美に指示をされて、敬礼をして了承したタママは
夏美を地上に送り出すために準備をしていると、
いきなり夏美の首には赤いチョーカーのような物が
二つのアームのような機械によって取り付けられた。
「ちょっとクルル何よこれぇ!」
「クックック〜。お守りさ」
「発射準備完了」
クルルと夏美が話しているのにも関わらず、
お構いなしに赤いボタンを押して、
夏美に地上に送り込ませるギララ。
いきなり発射させられたからか、
落ちないようにハンドルをしっかり持つ夏美。
「キャァーーーーーッ!!!」
あっという間に地上から出て来て、
夏美は悲鳴をあげながら吹っ飛んでいく。
「まだ逃げる気?」
中々しぶといギロロに苛立ちを感じつつも、
お互い銃を向けて見詰め合っていた。
「さぁ!盛り上げて貰うわよ!」
「待ちなさーい!!」
夏美が二人の騒ぎを止めようと、
空中で回転して二人のいる屋根へと向かう。
「え…?」
「何!?」
夏美の姿を見て
ギロロは驚いた声で言っていた。
夏美が屋根へ着地して銃を向ける二人に、
腕を広げて止めていた。
「そこまでよ!」
「っ!夏美…!」
「どいて!」
「やめてすももちゃん!恥ずかしいでしょ!?」
本物の夏美が来ても関係無いらしく、
それでもギロロに銃を向ける
夏美は必死に止めていた。
恥ずかしいというのは恐らく、
スク水のことであろう。
「恥ずかしくなんかないわ!」
「アタシが恥ずかしいの!」
「アタシはお仕事なの!」
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Irobi(プロフ) - こっこさん» ありがとうございます!小隊には珍しい無表情キャラとして、少し可愛さも入れつつも執筆しているので、そう言ってもらえると凄く嬉しいです!これからもどんどん愛が増えていってほしいですね。笑 続編もよろしくおねがいします! (2021年9月3日 16時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
こっこ - Irobiさん» もう続編にいきますね!おめでとうございます! 最近、ストーリーが進むにつれ、ギララ君の可愛さとギララ君への愛が増していてつらいです……!(笑) これからもよろしくお願いします! (2021年9月3日 10時) (レス) id: 830d32bb52 (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - こっこさん» ありがとうございます!(^^) (2021年8月25日 0時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
こっこ - 続編おめでとうございます!(^-^)/更新お疲れ様です!! (2021年8月24日 19時) (レス) id: 830d32bb52 (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - パルリーナさん» いつもコメントありがとうございます! (2021年8月24日 18時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Irobi x他1人 | 作成日時:2021年8月24日 8時