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Episode302 ページ9




自然に入ってきたギララに、
夏美は雑誌を読みながら苦笑いして言う。



「隊長は…?」



「ボケガエルなら部屋で私達と温泉に行くために、
ルービックキューブを自力で解いてもらってるの。

ま、アイツに解ける訳無いけど」



「流石姉ちゃん…」



ケロロが日向家に来て彼との駆け引きに
慣れてしまった夏美は既に対策済みであった。

そんな夏美を見て冬樹は苦笑いしながらも、
何処か感心しているような口調だった。



「冬樹くん、温泉旅行券当たってた」



「え…ギララ……何で知って…」



「来るとき見た」



「…いつの間に…」



どうやら、先程の福引をしているところを
見ていたギララは冬樹に目を向けて言う。

言葉足らずで教えるギララであったが、
ちゃんと冬樹と夏美には理解出来たそうだ。

庭にあるフライングボートで日向家に来て、
その途中商店街を通って見掛けたということを。



「あ…それで……小雪ちゃんがどうかしたの?」



「温泉行けなくなったって」



「えっ、でも何で冬樹の携帯に?」



「さぁ…」



どうやら、小雪が温泉に行けなくなった電話らしい。

本来なら夏美の携帯に掛けてくる筈なのに、
何故冬樹の携帯に電話をしたのだろうか。

二人は首を傾げていた。


すると、庭からヘリの音が聞こえてきて、
3人はもう一度庭を見る。

夏美が窓を開けて冬樹とギララが上を見ると、
桃華とポールがパラシュートを使って
日向家に降りて来たのだった。



「冬樹くーーーん!!」



「西澤さん!」



桃華が勢いよく庭に落ちていき、
地面に倒れ込んだ桃華を3人は見詰める。



「たまたま近くを通り掛かった物ですから、
何か私にお話があるんじゃないかなぁ?

……なんて…女の勘?」



「あ、…うん」



「こんにちはー!」



「小雪ちゃん」



先程の電話で冬樹が桃華に話そうとすると、
タイミングが良いのか悪いのか不明だが、
空から小雪が3人の目の前に登場する。

桃華は小雪に気付かれずに踏まれてしまって
下敷きになっていたのだった。



「夏美さん!
温泉、おっきなカバンとちっちゃなカバンと!
どっち持ってったら良いかなー?」



温泉に行くための準備をしていたのか、
大きな鞄と小さな鞄を持ってくる小雪。

しかし、先程冬樹が受けた電話と全く違うのだ。



「でも…今小雪ちゃん電話で行けなくなったって…」



「えっ」

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Irobi(プロフ) - こっこさん» 初コメとご閲覧ありがとうございます!恥ずかしながら自分の執筆にあまり自信の方は無かったのですが、そう言って頂いて光栄に思っています。応援コメントもありがとうございます!これからもご閲覧して頂くと嬉しいです!改めて、ありがとうございます! (2021年8月21日 2時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
こっこ - 初コメ失礼します!作品がとても面白くて読みやすいです!ギララ君のキャラがかわいくて、他のメンバー達との絡みがすごく好きです。更新楽しみにしてます。頑張ってください!(^-^)/ (2021年8月20日 23時) (レス) id: 830d32bb52 (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - パルリーナさん» いつもお祝いコメントありがとうございます!!とても嬉しいです! (2021年8月10日 12時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
パルリーナ(プロフ) - 続編おめでとうございます! (2021年8月10日 11時) (レス) id: 9bd1696372 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Irobi | 作成日時:2021年8月10日 3時

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