Episode299 ページ6
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そして、暗かった映画館が明るくなり、
後ろから拍手が聞こえて6人は反応する。
「素敵なアニメです!おじさま!モア感動しました!」
「よーし!じゃあ早速コイツを
「まだまだであります!」
本来の目的を忘れずに今すぐにでも放送させようと
映画館を出ようとして張り切るギロロに、
ケロロが言葉を遮って言うと
一同は振り返ってケロロに視線を向ける。
「脚本も演出も作画も未熟!
この程度のものを流しては…
ケロロ小隊の名折れであります!」
「ケロロ…お前…っ」
ケロロにしては珍しい真面目な言葉に、
ギロロは驚きつつも感動している。
そして、ケロロは座席に座りつつも、
ギロロ達の方へ目を向ける。
「俺たちなら…もっと良いものを作れる筈さ。
そうだろ?」
「……ああっ!」
親指を立てて6人にウィンクをするケロロ。
そんなケロロに6人は揃って頷いた。
________
そして、アニメ発表から数日が経った。
〈ワッハッハッハッハッハ…!〉
「良いアニメを作るには…やはり研究が必要であります!
過去の名作をじっくり鑑賞するであります!」
沢山のビデオを借りて一気見しようと、
テレビに向かって鑑賞するケロロ。
しかし、研究しているのも束の間。
「最近姿が見えないと思ったら…
何アニメ三昧してんのよ」
ケロロの部屋には掃除機を持って
エプロンを着ながらアニメを見るケロロを叱る夏美がいた。
夏美の声に驚きながらも、
ケロロはロボットのように後ろに振り向く。
「こ、これは…遊んでいるように見えて…
実は
「侵略…余計認められないんだけど?」
「あっ…」
余計な事を言ってしまったケロロは、
夏美に言われてハッと気付いた表情をするが、
時すでに遅し。
「ほら、テレビ消して!掃除と洗濯!」
「っ、了解であります!」
「それと、洗い物とアイロン掛けと…
あと布団も干しといてねー」
「はーい!」
今日も今日とで、宇宙人は地球人の
尻に敷かれていたのだった。
当分、ケロロ小隊でアニメ作りはないだろう。
[アニメ作りって…本当、夢中になっちゃうんです…]
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Irobi(プロフ) - こっこさん» 初コメとご閲覧ありがとうございます!恥ずかしながら自分の執筆にあまり自信の方は無かったのですが、そう言って頂いて光栄に思っています。応援コメントもありがとうございます!これからもご閲覧して頂くと嬉しいです!改めて、ありがとうございます! (2021年8月21日 2時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
こっこ - 初コメ失礼します!作品がとても面白くて読みやすいです!ギララ君のキャラがかわいくて、他のメンバー達との絡みがすごく好きです。更新楽しみにしてます。頑張ってください!(^-^)/ (2021年8月20日 23時) (レス) id: 830d32bb52 (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - パルリーナさん» いつもお祝いコメントありがとうございます!!とても嬉しいです! (2021年8月10日 12時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
パルリーナ(プロフ) - 続編おめでとうございます! (2021年8月10日 11時) (レス) id: 9bd1696372 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Irobi | 作成日時:2021年8月10日 3時