Episode343 ページ50
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ドロロは優しい声でギララに言って
文句一つ言わずに忍術を挑戦しようとする。
「それではギララ殿、心を無にして…」
「無」
ドロロも一緒に忍術をやろうとしてくれ、
落ち着いた声でギララに指示を出す。
手と手を繋いで両方の人差し指を立てるドロロに、
ギララもドロロと同じポーズを取って、目を閉じる。
「無……無…無」
しかし、ギララは目を閉じてポーズをとっているものの
ずっと同じ言葉を連呼し続けて
逆に無の心を意識するようになってしまう。
それでもドロロは全く気にした様子は無く
そのまま1分が経過した。
「…ギララ殿。
それでは無という言葉を逆に意識しているせいで、
心が無になっていないでござる」
「はい」
「しかし、意識せずに無でやれば
ギララ殿はすぐに自然に溶け込む事が出来るでござろう」
指摘をしながらもちゃんと
ギララに的確なアドバイスを言うドロロ。
教え方もまるで先生のようだった。
「皆も一緒に…」
「なーんか地味っすね〜！」
「っ！？」
「なんかもっとこうババーンと
敵をやっつけちゃったりする術とかないのぉ？」
1分だけ経過して畳の上で寝転がっていたケロロは
起き上がってドロロの言葉を遮りながら発言をする。
本人に至って悪気はないと思いたい。
身体を大きく動かしながら
ケロロはドロロに語尾を伸ばして質問をした。
「忍術の基本は攻撃ではござらん
隠れること、逃げること、相手を撹乱することでござる」
「っ！ぬわんだとぉ！？
軍人たるもの敵に背を向けてどうする！
戦わずして勝利などあり得ん！」
軍人意識が高いギロロは激怒しながら
ドロロに叫びながら講義をする。
そんなギロロを慌ててケロロとタママは止めるが
全然言うことすら聞いていないギロロに
痺れを切らして二人は一旦気絶させた。
そんな3人の姿をモアは正座をして見ており
ギララは近くに突っ立って見ていた。
「なーんかさー、見栄えする派手な術が良いよねー！」
「分身の術なんかどうですぅ？」
「おぉー！分身すれば
夕飯の後片付けもあーっという間だしー！」
［何か…前にも見た光景なんですけど…］
忍者といえば定番の分身の術。
分身の術を使って家事や機械設計などをさせる
ケロロにナレーターは既視感を覚える。
恐らく以前ケロロが勝手に持ち出したケロボールで
ケロロのコピーが大量発生したときの事だろう。
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Irobi(プロフ) - こっこさん» 初コメとご閲覧ありがとうございます！恥ずかしながら自分の執筆にあまり自信の方は無かったのですが、そう言って頂いて光栄に思っています。応援コメントもありがとうございます！これからもご閲覧して頂くと嬉しいです！改めて、ありがとうございます！ (2021年8月21日 2時) (
レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
こっこ - 初コメ失礼します！作品がとても面白くて読みやすいです！ギララ君のキャラがかわいくて、他のメンバー達との絡みがすごく好きです。更新楽しみにしてます。頑張ってください！(^-^)/ (2021年8月20日 23時) (レス) id: 830d32bb52 (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - パルリーナさん» いつもお祝いコメントありがとうございます！！とても嬉しいです！ (2021年8月10日 12時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
パルリーナ(プロフ) - 続編おめでとうございます！ (2021年8月10日 11時) (レス) id: 9bd1696372 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Irobi | 作成日時：2021年8月10日 3時
