Episode341 ページ48
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「いやいや違うであります。
月謝を取るんでありますよ!」
こちらもケロロの説明が分かったのか、
自信満々に発言するギロロを、
タママとクルルとギララは横目で見る。
しかし、自信満々に言っていたギロロの言葉は
どうやら間違いだったようだ。
「月謝…?」
「お金取るんですかぁ?」
「げっ…しゃ……???」
素っ頓狂な声で言うギロロと、
驚きつつもあり得ないとでも言うような口調で言うタママ。
『月謝』という意味すら理解出来ていない
ギララは疑問符を一人だけ浮かべていた。
「差様。年末で何かと物言いなのに
ここのところ赤字続き。
このままでは年が越せないであります。
そこで!この忍者教室の月謝作戦を思い付いたって訳!」
ホワイトボードを叩いて貼ってある
ポスターを主張させて言うケロロ。
入会金はまさかの10,000円であり、
一ヶ月で5,000円という高さである。
作戦を思い付いたのは良いが、
ちゃんとドロロに許可を得てへの作戦なのだろうか。
「ケロロくん?」
「お?」
天井から顔を出してケロロの名前を言って、
ドロロは颯爽と降りてくる。
「これはこれはドロロ兵長。待ち兼ねたであります!」
「僕はこんな話………聞いてないよぉ〜!!」
やはり、ドロロは忍者教室を開くという件は
全くの初耳であり、チラシを見せて体を震わせ、
涙目になりながらケロロに訴え掛けていた。
ドロロに言ってもどうせ反対されるという判断から
ケロロは敢えて言っていなかったのだろう。
「今回の作戦は子供たちの為であります!」
「っ!子供たちの為…」
「そう!習い事といえば進学塾しか知らない
「夢…でござるか…」
ケロロの口車に乗せられそうになっているドロロ。
笑顔で作戦を話しているケロロに
ドロロはポスターを持ったまま、気持ちが揺らいでいる。
そんな2人の姿をタママとギロロは呆れて見て、
クルルは面白そうに見て、ギララは真顔で見ていた。
「子供たちの未来のため!
君の忍術の極意を伝えるのであります!」
「ぼ、僕やってみるよぉ…!」
「ほんとは月謝の為であります…」
ドロロの肩を組んで言うケロロに、
ドロロは決心が付いたのか先生をやると宣言する。
ケロロの良いように使われていたり、
騙されたりなど可哀想ではあるのだが、
簡単に騙されたりするドロロもドロロでチョロい。
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Irobi(プロフ) - こっこさん» 初コメとご閲覧ありがとうございます!恥ずかしながら自分の執筆にあまり自信の方は無かったのですが、そう言って頂いて光栄に思っています。応援コメントもありがとうございます!これからもご閲覧して頂くと嬉しいです!改めて、ありがとうございます! (2021年8月21日 2時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
こっこ - 初コメ失礼します!作品がとても面白くて読みやすいです!ギララ君のキャラがかわいくて、他のメンバー達との絡みがすごく好きです。更新楽しみにしてます。頑張ってください!(^-^)/ (2021年8月20日 23時) (レス) id: 830d32bb52 (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - パルリーナさん» いつもお祝いコメントありがとうございます!!とても嬉しいです! (2021年8月10日 12時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
パルリーナ(プロフ) - 続編おめでとうございます! (2021年8月10日 11時) (レス) id: 9bd1696372 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Irobi | 作成日時:2021年8月10日 3時