Episode333 ページ40
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「でも…僕達まで着いてきちゃって良かったのかなぁ?」
「勿論ですわ!
(つーか、居なきゃ意味ねぇんだよ)」
申し訳なさそうに冬樹と夏美が桃華を見るが、
彼女は笑い掛けながら言って、
怪しい笑みを浮かべて握り拳を作った。
そう。これはケロロ小隊の為ではなく、
恐らく冬樹と良い感じになる為に誘ったのだろう。
秘密基地が使えないのを上手く使って
雪山で冬樹と進展を目指そうとする桃華。
よく計画されている。
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スキー場では夏美と小雪が楽しそうに
スキーを満喫している。
運動神経が良い2人はやはりスキーも
高くジャンプしていたり、カーブをしたり、
回ったりなどレベルが高すぎていた。
「良いなぁ…姉ちゃん達は上手く滑れて…」
「…あぁっ!いったぁい!」
「っ!西澤さん!大丈夫?」
運動が苦手な冬樹は楽しそうに
滑っている夏美と小雪を羨ましそうに見る。
桃華はわざと後ろに倒れ込み、
冬樹は慌てて桃華の手を差し出して、
桃華も冬樹が差し出してきた手を掴もうとする。
しかし…。
「あっ。あっあっ!」
「ふ、冬樹くん、あっ」
2人の手はすれ違ってしまい、
ポールを持っていなかった冬樹は
そのままゆっくり後ろへ行ってしまう。
「あーーっ!止まんないよー!」
「あっ…うわぁ…っ!……………チッ!」
叫びながら後ろへ滑ってしまった冬樹に
桃華は悲しそうな顔をして手を伸ばし、
裏桃華に人格が変わり、作戦失敗だと感じて、
指を鳴らしながら同時に舌打ちをした。
「うっほー!これは中々面白いであります!」
「軍曹さぁん!」
「あ゛っ」
一方で訓練を置いといて楽しくソリを使って
滑っていたタママとケロロ。
面白いと感じるケロロであったが、
タママの焦った声に反応して前を向くと一気に青ざめる。
雪の塊にぶつかってしまった二人は勢いよく宙を舞った。
「訓練というから来てやったのに…ケロロの奴。
何処に行きやがって…」
「わあぁぁぁあっ!!ギロロおおおおーー!!」
文句を言いつつも何故かスキーの板を持って、
雪山を歩いていくギロロ。
ケロロの叫び声に反応してギロロは後ろを向くと、
ケロロとタママが彼の方へ飛んでいく。
「貴様らぁ!」
ギロロが板を振り回すと『カキン』という音が
スキー場に響き渡った。
「ケェロォ!」 「タマァー!」
「遊んでんじゃないぃ!」
[ナイショッ]
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Irobi(プロフ) - こっこさん» 初コメとご閲覧ありがとうございます!恥ずかしながら自分の執筆にあまり自信の方は無かったのですが、そう言って頂いて光栄に思っています。応援コメントもありがとうございます!これからもご閲覧して頂くと嬉しいです!改めて、ありがとうございます! (2021年8月21日 2時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
こっこ - 初コメ失礼します!作品がとても面白くて読みやすいです!ギララ君のキャラがかわいくて、他のメンバー達との絡みがすごく好きです。更新楽しみにしてます。頑張ってください!(^-^)/ (2021年8月20日 23時) (レス) id: 830d32bb52 (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - パルリーナさん» いつもお祝いコメントありがとうございます!!とても嬉しいです! (2021年8月10日 12時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
パルリーナ(プロフ) - 続編おめでとうございます! (2021年8月10日 11時) (レス) id: 9bd1696372 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Irobi | 作成日時:2021年8月10日 3時