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■Episode332 ページ39




【冬樹 そ〜なんですよ西澤さん であります】

________


[ここは、タママ二等兵が住む西澤家]



「もう大変だったんですよぉ…!

最後まで軍曹さんが見つからなくって、
ほんと、雪山で遭難したみたいでしたよぉ…」



「雪山で遭難……」



こちらも、日向家で起こった悲劇を
タママは桃華の家でお茶を飲みながら愚痴っていた。

桃華はカップを持ちながら呟いて俯くと、
次の瞬間、桃華の髪が強く尖った。



「これだぁ!イケるぜ!」



「ずずー」



何かを思い付いたのかやる気に満ちて
握り拳を作る裏桃華を無視して
タママは残りの紅茶をがぶ飲みしていた。

________



そして、桃とターコイズブルーの2種類の色が
特徴的の大きな桃華のヘリ。

ヘリの中では景色を見て楽しんでいる
夏美、冬樹、小雪、タママ、ケロロの5人と、
通路にいるドロロ、ギロロ、ギララ。

クルルは座席には座っているが、景色は見ていなかった。



「彼処ですわ。西澤家専用スキー場」



「忍びの里を思い出すなぁ…」



桃華に案内されたのは自家専用のスキー場。
流石、大金持ちといったところか。

しかし、あるのは雪が積もってある森や、
沢山ある雪山だけである。

思い出に浸っている小雪は楽しそうな顔で見ていた。



「でも、ホテルもリフトも見えないけど…」



「ポール」



「はっ」



ヘリを運転しているポールに桃華は呼び掛けると、
ポールは返事をして赤いボタンを親指で押した。

すると、何も無いただの雪山に地震が訪れ、
リフトやホテルが地面の下から出てくる。



「「おぉーっ!」」



その現場を見ていたタママとケロロは
揃って感心した声で言う。



「普段は山の美観を保つ為に
地面の下に収納してありますの」



「????」



桃華の言葉に他の者が相槌を打っていく中、
ギララだけは疑問符を浮かべていた。

恐らく『地面の下に収納』という桁違いな
言葉を聞いて無意識に混乱しているのであろう。



「タマちゃんたちに訓練設備も壊れたって聞いて、
ここで代わりになればと…」



「かたじけないであります!

必ずや特攻耐え抜き、
ガンプラを入手してみせるであります!」



微笑みながら丁重に説明していく桃華に、
ケロロは敬礼をしながら感謝をしていた。

そして、ケロロは諦めようとせず、
何としてでも冬樹とガンプラを買いに行くために、
前回の出来事からかなり張り切っている様子だった。

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Irobi(プロフ) - こっこさん» 初コメとご閲覧ありがとうございます!恥ずかしながら自分の執筆にあまり自信の方は無かったのですが、そう言って頂いて光栄に思っています。応援コメントもありがとうございます!これからもご閲覧して頂くと嬉しいです!改めて、ありがとうございます! (2021年8月21日 2時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
こっこ - 初コメ失礼します!作品がとても面白くて読みやすいです!ギララ君のキャラがかわいくて、他のメンバー達との絡みがすごく好きです。更新楽しみにしてます。頑張ってください!(^-^)/ (2021年8月20日 23時) (レス) id: 830d32bb52 (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - パルリーナさん» いつもお祝いコメントありがとうございます!!とても嬉しいです! (2021年8月10日 12時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
パルリーナ(プロフ) - 続編おめでとうございます! (2021年8月10日 11時) (レス) id: 9bd1696372 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Irobi | 作成日時:2021年8月10日 3時

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