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Episode329 ページ36




冬樹は少し面倒臭そうにするが、
渋々じゃんけんに参加をする。

しかし、夏美は壊滅的にじゃんけんに弱い。
結果はもう目に見えてるのではなかろうか。



「じゃーんけーんぽーん。………何出したー?」



「パー」



「じゃあ、アタシチョキー」



「なんだよそれぇ…」



先に相手に何を出したか言わせて
自分を勝たせるというセコい作戦。

恐らく夏美はパーかグーかを出したのだろう。

しかし、彼女はじゃんけんに弱いから
グーを出した可能性の方がありえそうだ。



「さ、早くー」



「あーあ。チェッ…姉ちゃんったら…」



ずるい手を使われても自分がじゃんけんに負けた事から
冬樹は少しいじけつつも飲み物を取りに
こたつを出ようとしたその時だった。

和室が急に動き出した。



「「えっ」」



「何ぃ!?」



〈ちょーっと寒いくらいですーぐ音を上げる現代っ子よ。
我輩がその性根を叩き直してやるであります!〉



和室からシミュレーションルームに変わって、
大混乱する夏美と辺りを冷静に見渡す冬樹。

そんな2人の近くにはケロロの声が響いた。



「何なのよぉっ!」



シミュレーションルームに入って、
こたつと夏美と冬樹の回りには、
真っ白な雪景色があった。

これは恐らくレベル1だろう。



「えっ、雪山だぁ!」



辺りの雪景色を見ながら冬樹は驚いた顔で言い、
雪山の真ん中にはポツリと冬樹と夏美、
そしてこたつが置かれていた。



「お、おい!待て!夏美もいるじゃないか!」



「物はついでであります。
この際、夏美殿にも受けてもらうであります」



「何だと!?」



冬樹だけだと思っていたギロロは
夏美もシミュレーションルームにいることで、
目を開いて焦りながらケロロに言っていた。

巻き込まれた上についでとまで言われて、
冬樹と共に訓練を受けてしまうことになった夏美。



「これも……夏美殿を思ってのこと!
さぁ!寒さに震えろ!慄け!平成のもやしっ子共め!」



カップラーメンをすすりながら言い、
スープには多めのもやしが残っており、
立ち上がりながらケロロは何故か燃えていた。

しかし…。



「元気に遊んでるですぅ!」



「楽しそう」



「あらよっと!」



雪だるまを作って楽しそうに遊んでいる
冬樹と夏美を指差しながら言うタママと、
ケロロに目を向けずに言うギララ。

ケロロは後ろに倒れて芸をしていた。



「寒いのは苦手だけど…」



「雪があれば別よねー」

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Irobi(プロフ) - こっこさん» 初コメとご閲覧ありがとうございます!恥ずかしながら自分の執筆にあまり自信の方は無かったのですが、そう言って頂いて光栄に思っています。応援コメントもありがとうございます!これからもご閲覧して頂くと嬉しいです!改めて、ありがとうございます! (2021年8月21日 2時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
こっこ - 初コメ失礼します!作品がとても面白くて読みやすいです!ギララ君のキャラがかわいくて、他のメンバー達との絡みがすごく好きです。更新楽しみにしてます。頑張ってください!(^-^)/ (2021年8月20日 23時) (レス) id: 830d32bb52 (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - パルリーナさん» いつもお祝いコメントありがとうございます!!とても嬉しいです! (2021年8月10日 12時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
パルリーナ(プロフ) - 続編おめでとうございます! (2021年8月10日 11時) (レス) id: 9bd1696372 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Irobi | 作成日時:2021年8月10日 3時

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