Episode328 ページ35
✿
しかし、気合を入れて立っていたケロロは、
大吹雪によってどんどん雪が積もれていった。
既にケロロの姿は雪で隠れていたのだった。
________
「生きてますかぁ?軍曹さん!」
「…隊長」
「無茶をするから…」
「俺は命令通りにやっただけだからな。クク〜」
雪によって凍り付いてしまったケロロを無事に
保護してポットに入れておいたお湯をタライの上で
凍っているケロロをかけるタママとギララ。
そんなケロロを見ていたドロロは
腕を組みながら呆れて言っていた。
「はぁ…。きれいなおはなばたけがみえる…」
「おい!しっかりしろ!」
「…あ」
何とか無事に生き返ったものの、
ケロロは恍惚な表情をして言うが呂律が回っていなかった。
そんなケロロを見兼ねたギロロは
彼に何回かビンタを喰らわせていた。
ケロロはようやく気が付いて母音を呟く。
「どうして…っ、我輩がこんな辛い目に
合わなければならないのでありますか…っ!」
「自分からやるって言い出したのに…」
「何を言っとるんだ貴様は…」
自らの発言だと言うのに、まるで誰かのせいとでも
言うようなケロロの口振りにタママとギロロは
呆れた目で項垂れているケロロを見ていた。
「これというのも…冬樹殿がプラモ屋さんに
連れて行って来れないからであります」
「「「え…」」」
[こういうのをやつあたりって言うんだよ〜]
全てを冬樹のせいとするケロロに
ギロロ、タママ、ドロロの3人はケロロの方を
驚いたように見て、クルルとギララは無反応。
約束を後回しにした冬樹も悪いとは思うが、
この特訓に関しては冬樹は完全にとばっちりである。
「こうなったら冬樹殿も同じ目に合わせてやるであります。
ゲロゲロゲロゲロゲロゲロ」
プラモ屋に連れてってくれなかった冬樹を恨み、
ケロロは怪しい顔をして笑いながら、
自分と同じことを彼にやってやろうとした。
____
「冬樹ー、喉乾いたー。飲み物持ってきてー」
「えー?やだよー。自分で行きなよー」
一方、こたつで温温していた冬樹と夏美。
喉が乾いたらしく、冬樹を使ってパシらせようとする
夏美であったが、冬樹もそう簡単には動いてくれなかった。
「アンタの方が近いでしょ?」
「同じようなもんじゃない!」
「じゃあ、じゃんけんねー」
「もー…」
口論になってしまった二人であったが、
じゃんけんという方法で解決することに。
14人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Irobi(プロフ) - こっこさん» 初コメとご閲覧ありがとうございます!恥ずかしながら自分の執筆にあまり自信の方は無かったのですが、そう言って頂いて光栄に思っています。応援コメントもありがとうございます!これからもご閲覧して頂くと嬉しいです!改めて、ありがとうございます! (2021年8月21日 2時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
こっこ - 初コメ失礼します!作品がとても面白くて読みやすいです!ギララ君のキャラがかわいくて、他のメンバー達との絡みがすごく好きです。更新楽しみにしてます。頑張ってください!(^-^)/ (2021年8月20日 23時) (レス) id: 830d32bb52 (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - パルリーナさん» いつもお祝いコメントありがとうございます!!とても嬉しいです! (2021年8月10日 12時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
パルリーナ(プロフ) - 続編おめでとうございます! (2021年8月10日 11時) (レス) id: 9bd1696372 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Irobi | 作成日時:2021年8月10日 3時