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Episode326 ページ33




「家の中で大人しく通り過ぎるのを待つでありまーす」



「ボンクラ…」



作戦ではなく、冬将軍がいなくなるまで
自宅で引き籠もろうとしていたケロロ。

そんなケロロに少しでも期待した自分が馬鹿だった。
と思ったギロロは暴言を吐いていた。



「クックック〜。だがコイツは冬の間ずっと
上空で居座り続けるんだぜェ」



「ゲロ!?」



「それにその間ずっと引き籠もっているつもりか」



冬将軍がいなくなるまで待つということは
冬は外には一歩も出ないということ

春になるまではずっと家で過ごすということ



「冬眠でもするでござるか?」



「そ、それもやむ無しかと…」



ドロロは何と居なかったのではなく
ずっと天井から見ていたらしい。

彼らはカエルだし、ケロロの発言からして
実質冬眠のようなものである。



「寧ろ好都合ですよぉ、軍曹さん!」



「ケロォ?」



「外に出なきゃボーナスもお小遣いも
使わずに済むですぅ!あー…でも確か…
年末は新作のガンプラが大量に発売されるんですよねぇ?」



「ケロォ!?」



【ガンプラ】という4文字につられたケロロは
散々、冬将軍に構っていたせいか
年末のガンプラ購入のことを忘れていたのだった。



「初回限定でこの機会を逃すと
2度と手に入らなかったりするものも多いけど…

外に出られないんだったら諦めるしか無いですぅ!

………タマ?」



笑いながら言うタママであったが
突然こたつから勢いよく飛び出るケロロに
小首を傾げるようにして彼を見る

そして、ケロロはこたつの上に仁王立ちをする



「特訓であります!」



「はあぁ?!」



「………んん…っ」



いきなり唐突に叫び出すケロロに
ギロロは鳩が豆鉄砲を食ったような顔で
素っ頓狂な声を出しながら見ていた。

ケロロとギロロの声に反応したギララは
眠そうな声を出してアイマスクを外して
目が少し開かれていた。



「打倒冬将軍!これより!
冬の寒さを乗り切る為の特訓を行うであります!

ほい、ギララ!寝てないで起きんしゃい!」



「…………」



ギララの方へ向いたケロロは大声でギララに声を掛ける。

ギララはアイマスクを額の上に掛けて、
目元を擦って欠伸をしながら
ケロロの指示に小刻みに頷いた。



[こたつに入るのは良いけど
寝たら風邪を引く可能性が高いから
皆はこたつに入りながら寝ないようにねー!]

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Irobi(プロフ) - こっこさん» 初コメとご閲覧ありがとうございます!恥ずかしながら自分の執筆にあまり自信の方は無かったのですが、そう言って頂いて光栄に思っています。応援コメントもありがとうございます!これからもご閲覧して頂くと嬉しいです!改めて、ありがとうございます! (2021年8月21日 2時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
こっこ - 初コメ失礼します!作品がとても面白くて読みやすいです!ギララ君のキャラがかわいくて、他のメンバー達との絡みがすごく好きです。更新楽しみにしてます。頑張ってください!(^-^)/ (2021年8月20日 23時) (レス) id: 830d32bb52 (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - パルリーナさん» いつもお祝いコメントありがとうございます!!とても嬉しいです! (2021年8月10日 12時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
パルリーナ(プロフ) - 続編おめでとうございます! (2021年8月10日 11時) (レス) id: 9bd1696372 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Irobi | 作成日時:2021年8月10日 3時

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