検索窓
今日:12 hit、昨日:18 hit、合計:12,768 hit

Episode325 ページ32




ケロロの右足は根本まで凍り付いた。



「〜〜〜〜〜っ!!!!」



ケロロはとても高い声であまりの冷たさに
悲鳴をあげていたのだった。

それにしては高すぎる悲鳴だが…。
それ程冷たかったということだろう。

ケロロは何とか頑張ってみるも、
吹雪によって飛ばされてしまい、
リビングのドアまで勢いよく張り付いた。



「ち…ちべたいであります…」


_____



「はふぅ…!」



「冬将軍にやられただと?」



「当分の間、外出は禁止であります」



結局、外に出る事も出来なかったケロロは、
地下の部屋へ行ってこたつに入っていた。

ケロロはこたつに入ってガンプラ、
タママは普通に何もせずにこたつに入り、

ギララは持参のアイマスクを使って
こたつに入りながら寝ているようだった。

一方、こたつに入っていないクルルはパソコン、
ギロロは銃を取り扱っていた。

恐らく先程まで磨いていたのだろう。



「何者なんですぅ?その冬将軍って」



「クックックー。シベリア寒気団のことさ」



「団!?」



不気味に笑いながら言うクルルに、
ケロロはこたつから起き上がって反応をする。

ケロロの想像では冬将軍がバイクに乗って、
周りにはリーゼントの髪型をした
暴走族が旗を持ったりなどで暴れていた。

クルルの言っている事と、ケロロが考えている事が
絶対に一致していない気がするが。



「1人かと思っていたら…
実は集団だったのでありますか!?

最早手がつけられないであります…!
大人しく降参するしか…っ!」



「クックック〜。
冬将軍ってのはただの冷たい空気の塊のことだぜェ」



「ゲロ?」



冬将軍に完全敗北をしようとこたつの中で
震えが止まらないケロロにクルルは
それを笑っているのか不明だが、
冬将軍の正体をケロロに教えてくれた。



[冬になると冷たい空気が日本上空を覆います。
これが冬将軍の正体なんですねぇ]



「な、夏美殿に…まんまと騙されたであります…」



[普通騙されないよねぇ…?]




冬将軍の正体を知ってこたつの机を叩いて、
騙されたと嘆くケロロであるが、
夏美はそもそも彼を騙そうとはして無かった。

ただのケロロの勘違いである。



「しかし…ただの気象現象ならば恐るるに足らず!」



「えっ!?」



「ケロロ…!どうする気だ!まさか…っ!」



ケロロに何か考えでもあるような口振りに、
タママは驚いた顔をして言い、
ギロロはどのような作戦なのか期待をしていた。

Episode326→←Episode324



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (23 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
14人がお気に入り
設定タグ:ケロロ軍曹 , 男主
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Irobi(プロフ) - こっこさん» 初コメとご閲覧ありがとうございます!恥ずかしながら自分の執筆にあまり自信の方は無かったのですが、そう言って頂いて光栄に思っています。応援コメントもありがとうございます!これからもご閲覧して頂くと嬉しいです!改めて、ありがとうございます! (2021年8月21日 2時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
こっこ - 初コメ失礼します!作品がとても面白くて読みやすいです!ギララ君のキャラがかわいくて、他のメンバー達との絡みがすごく好きです。更新楽しみにしてます。頑張ってください!(^-^)/ (2021年8月20日 23時) (レス) id: 830d32bb52 (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - パルリーナさん» いつもお祝いコメントありがとうございます!!とても嬉しいです! (2021年8月10日 12時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
パルリーナ(プロフ) - 続編おめでとうございます! (2021年8月10日 11時) (レス) id: 9bd1696372 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Irobi | 作成日時:2021年8月10日 3時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。