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Episode311 ページ18




「ちょっといいかい?」



「夏美ちゃん」



「?」



夏美が洗い物を黙々としていると
後ろから聞き覚えのある声が聞こえて
夏美は不思議そうに後ろを振り返る

そこには机の脚に凭れて腕を組むクルルと
棒たちのギララの珍しい2人の姿だった



「アンタ…好きなアーティストとかいるのかい?」



「欲しいものある?」



「へぇ?アンタ達が話し掛けるなんて珍しいわねー
今度は何を企んでるの?」



洗い物を中断してクルルとギララの方に
体を向けてしゃがみながら聞く

ケロロの作戦に参加する2人
何か企んでいるに違いないと夏美は怪しんでいた



「いや別にー。ただ明後日のアンタのた……あー」



今度はクルルが穴に落とされてしまい
とても棒読みの悲鳴をあげていた



「ま、また…。ギララ…アンタも何企んでるの?」



そんなクルルに夏美は若干混乱しつつも
今度は隣りにいたギララに聞いた



「…分からない
ボクは欲しい物聞いてるだけ」



「えー?…タママもそうだったけど
何でそんなに欲しい物あるのか聞くの?」



「隊長に………」



『隊長に聞いたら良い』

そうギララが言おうとした瞬間、
クルル同様穴に落ちてしまったギララ。

悲鳴の1つもあげずに静かに穴に落ちて
床の穴が閉められたのだった。



「な、何なの…?」



3連続でこのようなパターンを見た夏美は
怪しむように床を見ていた。



「これはこれは夏美殿
後片付け、ご苦労さまであります」



「だから…何?」



またもや、落とし穴のボタンを押したのはケロロ。

やはり少しよそよそしい感じはするが
すぐに地下室へ行ってしまい
夏美は目を点にしていたのだった。

________



「ったく!何しよっとんねんもー!
人の話は聞いとらんかったと!?あぁっ!?

夏美殿にバレたら…びっくりさせられないっしょ!?
アンタらの方がびっくりだよもう!!

しばらくそこで!反省しとりんしゃい!」



反省室ではケロロが3人に怒鳴っていた。

タママは泣いて、クルルは下に俯き
ギララはケロロを真顔で見詰めていた。

そして、反省室の扉が勢いよく閉まった。



「何なんだ…?あの気合の入りようは…」



「うわぁーん!お腹空いたですぅ…!」



「ボク、作戦のこと言おうとしたの???
……隊長が言うならそうなんだね」



ケロロの真剣さにクルルは若干引き
タママは泣きながら腹が減ったと訴え

ギララは自分が作戦を言おうとしたのが
分からなくなってしまったのだった。

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Irobi(プロフ) - こっこさん» 初コメとご閲覧ありがとうございます!恥ずかしながら自分の執筆にあまり自信の方は無かったのですが、そう言って頂いて光栄に思っています。応援コメントもありがとうございます!これからもご閲覧して頂くと嬉しいです!改めて、ありがとうございます! (2021年8月21日 2時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
こっこ - 初コメ失礼します!作品がとても面白くて読みやすいです!ギララ君のキャラがかわいくて、他のメンバー達との絡みがすごく好きです。更新楽しみにしてます。頑張ってください!(^-^)/ (2021年8月20日 23時) (レス) id: 830d32bb52 (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - パルリーナさん» いつもお祝いコメントありがとうございます!!とても嬉しいです! (2021年8月10日 12時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
パルリーナ(プロフ) - 続編おめでとうございます! (2021年8月10日 11時) (レス) id: 9bd1696372 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Irobi | 作成日時:2021年8月10日 3時

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