Episode308 ページ15
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どうやら、その様子をケロロが見ていた。
「冬樹殿、悩み事でありますか?」
「うん、まあね…」
冬樹の部屋に入って冬樹の机に勢いよく飛び、
冬樹と顔を合わせて悩みを聞き出そうとした。
「我輩もちと悩みがありましてねー…。
聞いてくれる?」
頬杖を立てながら言うケロロに、
冬樹は即答で「うん」と言いながら頷いた。
一体、ケロロの悩みとは何なのだろうか。
「我輩、隊長として思っているでありますよ。
たまには……。
「うおっ!すっげー!その作戦良いじゃん!」
「流石隊長ー!」
って作戦を立てて…失いつつある信頼を
回復したいなーってねー…。
つことで、
「そんなの僕に聞かないでよ…」
宇宙人が地球を征服する側だというのに、
征服される側の地球人に侵略の方法を
普通問いかけるのだろうか。
すっかり冬樹に懐いている証拠である。
「だいたい僕は今姉ちゃんの誕生日のことで
頭がいっぱいなんだよー…」
「ほぅ…?夏美殿の誕生日でありますか」
その時、ケロロの瞳がキラリと光る。
どうも、嫌な予感しかしない。
「うん、12月2日。
プレゼントもケーキも子供っぽいから、
姉ちゃん嫌がると思うんだー…」
どうやら、もうすぐ夏美の誕生日らしい。
2年前の事を思い出して言う冬樹は
一体どうすれば良いか腕を組んで、
椅子に凭れながら考えていた。
「だから……あれ?」
机の上には既にケロロの姿が無かった。
冬樹は不思議そうに机を見て
閉められたドアを見詰める。
廊下ではケロロが歌を歌いながら
階段へ降りていったのだった。
冬樹はそれを疑問に思いながらドアを見ていた。
____
「やぁ!待たせたね!諸君!
朝から営業で都内を回っていてねぇ!
それでは、会議を始めるとしようか!」
ペコポン人スーツを着用して
眉には男らしく見せるように海苔が貼られている。
前へ歩いていくケロロの姿を
左からクルル、タママ、ドロロ、ギララの
順番で座っており、黙って見ていた。
「発言される方は挙手願いまーす!
──ギロロくーん!」
「遅刻した本当の理由を聞かせて貰おうか」
ケロロの姿を見ようともせず
待ちくたびれたのか銃を持ちながら
静かに挙手をして、そのまま言うギロロ。
完全にご立腹のようだ。
「ハッ、来たよ。早速。
嫌味満載、赤ちょうちん攻撃が……ヒェッ!?」
「おっと、安全装置が外れてようだ」
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Irobi(プロフ) - こっこさん» 初コメとご閲覧ありがとうございます!恥ずかしながら自分の執筆にあまり自信の方は無かったのですが、そう言って頂いて光栄に思っています。応援コメントもありがとうございます!これからもご閲覧して頂くと嬉しいです!改めて、ありがとうございます! (2021年8月21日 2時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
こっこ - 初コメ失礼します!作品がとても面白くて読みやすいです!ギララ君のキャラがかわいくて、他のメンバー達との絡みがすごく好きです。更新楽しみにしてます。頑張ってください!(^-^)/ (2021年8月20日 23時) (レス) id: 830d32bb52 (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - パルリーナさん» いつもお祝いコメントありがとうございます!!とても嬉しいです! (2021年8月10日 12時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
パルリーナ(プロフ) - 続編おめでとうございます! (2021年8月10日 11時) (レス) id: 9bd1696372 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Irobi | 作成日時:2021年8月10日 3時