Episode294 ページ50
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考え込む女性社員にギロロは腕を組みながら、
その現場を黙って見届けていた。
「ここで楽ちんにアニメを作る秘密が明かされるかも…」
遅れて作画ルームにやって来たケロロは、
また怪しげに笑いながら言う。
他の4人もケロロに続いて作画ルームに来る。
「轟くん。このポーズしてみてー」
「えー?」
資料を見せながら言う女性社員に、
男性社員は嫌な顔をするが、
渋々それを引き受けて「こうですか?」と言って
ブリッジをしながら腕を組んでいた。
一体ゲロロ艦長の何処に使われるのだろうか。
「そうそう!」
女性社員はとても嬉しそうに相槌を打った。
「そうか!誰かにモデルになって貰えば良いのか!」
「いや、そこまで驚かなくても…」
「モデルが欲しいなら言ってくださいよぉ」
ここまで頭が回らなかったギロロにとっては、
驚きの発見であろう
タママの発言的にタママが
自分からモデルになってくれるのだろう
「おらおらぁ!どうすかぁ!?」
「何で我輩がこんな目に…っ!?」
血走った目でケロロに卍固めをしていくタママ
ケロロは何故自分がされているのか理解出来ずにいるが
痛みの方が勝っているのか、悲鳴まで響く
「忘れん内に実践しとかんとな…」
「複雑なポーズといえばプロレス技と相場が
決まってるからなァ。ククッ」
「ケロロくん、頑張って!」
「隊長、頑張る」
誰かのデスクに座って絵を描き始めるギロロ
痛みしか感じないケロロにドロロとギララは
応援してくれている
[1時間経過]
なんと、1時間が経ってもまだギロロは絵を描いている
1時間経過しても終わる気配のない状況に
クルルとドロロとギララは3人仲良く昼寝をしていた
ケロロもだが、このポーズをするタママも
そろそろ限界が近付いてきた
「どぉりゃぁ!」
「ま、まだ…?」
「モデルがあっても…難しいもんだ…」
ケロロが言いづらそうに言うが
ギロロにとってはまだまだらしい。
[2時間経過]
「うぅらぁっ!」
「ま…まだかな…?」
「いや、もう…もう少しなんだ…」
限界が近付いて汗が大量に出るケロロ。
2時間経っても丸めた紙が積まれるだけで
まだ完成には近付けておらず
ギロロはそれでも描き続ける。
先程までバラバラで寝ていた3人は
固まって寝ていたのだった。
[5時間経過]
何と、あれから5時間も時間が経っており
寝ていた3人の姿は何処にも無かった。
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Irobi(プロフ) - パルリーナさん» ありがとうございます! (2021年8月2日 18時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
パルリーナ(プロフ) - 続編おめでとうございます! (2021年8月2日 10時) (レス) id: 9bd1696372 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Irobi | 作成日時:2021年8月2日 3時