そして、彼は考えるのをやめました。6 (ページ49)

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Episode293 ページ49

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いきなり団子を食べている内に、
段々とケロロの顔が赤く染まってくる。

完全に唐辛子入りのいきなり団子を食べたのだろう。

その姿をタママとドロロは見守っている。

「辛あぁーーーっ！？！？」

ケロロは火を吹きながらあまりの辛さにふらつき、
そのままドアを開けて即座に閉める。

何故ドアが開いてしまったのか、
スタッフは皆ドアを不思議そうに見詰めていた。

＿＿＿＿＿

【同・演出ルーム】

「ひろいへひはっはてはひはふ(ひどい目にあったであります)…」

「何やら怪しげな場所でござる」

よく分からない場所に辿り着いて
ケロロが舌を出しながら痛みと辛さを引こうとしていた。

因みにドロロはまだエプロンの格好である。

すると、歌を歌いつつも「おはよーっす」と挨拶をして
演出ルームへ男性がカバンを持ちながら
入っていくのを見掛ける。

「さくっと終わらせるぞー」

「ゲロゲロ…あの男…。

楽ちんにアニメを作る秘密を知ってるに
違いないであります」

また怪しい笑みを浮かべながらケロロは
演出ルームへ足を運んだ。

ゆっくりとケロロ達は先程挨拶していた
男性に近づいていく。

「貴様ら！何者だーっ！」

「「うわぁあっ！？」」

「見つかったであります！」

いきなり響く男性の声と言葉にケロロとタママは驚き
ケロロは驚きすぎて腰を抜かしていた。

「アンチバリアを展開しているのに何故！？」

「宇宙人…？」

ドロロも駆け寄ってきて目を開いて言い
ギララは冷静に手榴弾を手に持つ。

ここで爆破を起こしたら洒落にならないだろう。

「…3秒…」

「あれ？見つかったんじゃ…」

ストップウォッチを止めて
書いていく男性に4人の頭の上には
クエスチョンマークがあった。

「セリフを読んでただけらしい

どうやらストップウォッチを使って
セリフの長さを測ってたみたいだなァ。クックック」

男性が座っている机の棚に座りながら
その現場を見ていたクルルは笑いながらも
4人に丁寧な説明をした。

＿＿＿＿

【同・作画ルーム】

「おおっ！？は、早い！
俺の3倍以上の速度で絵を描いている…。

流石、プロといったところか…」

とてつもないスピードで絵を描く社員に
ギロロは驚きながらも納得した顔で見ていた。

すると、別のところから「うーん…」と唸る声が聞こえ
ギロロはそこに視線を向けた。

「このポーズは難しい…」

「(だいぶ悩んでいるようだな…。どうする)」