そして、彼は考えるのをやめました。6 (ページ34)

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Episode278 ページ34

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トラから断られてしまって、6人は感嘆符を
頭に浮かべて何割かは驚きを隠せなかった。

「…お前たちに任務があるように、
俺には俺の任務がある。

俺に会うのを楽しみに来てくれる子供たちを
裏切ることは出来ん…フッ」

そう言って笑って檻に戻っていくトラを
6人の頭に浮かべていた感嘆符は萎えていた。

しかし、そんなトラを6人は無言で見詰める。

「ベンガル…トラ殿…」

結局、動物園に行っても誰も仲間に出来ず、
作戦は失敗に終わってしまったのであった。

＿＿＿＿＿＿＿＿

「結局誰も仲間になってくれなかったですねぇ…」

「奴らには奴らの任務がある」

「動物も色々忙しいって事だァ。ククッ」

「チェッ」

朝日が昇って家に帰ろうとする6人。

そして、誰一人仲間に出来ず、
落ち込んでいるケロロとタママ。

ケロロがいじけていると、彼の頭上から
1枚の黒い羽が舞い降りてきて、
ケロロはそれを掴む。

「あ？……っ！
あそこにも野性的で見所がありそうな動物達が！

未経験者優遇！若者！大歓迎！」

ケロロが発見したのはゴミを漁るカラス。

そんなカラスを見てケロロは銃を撃つと、
カラスは鳴いて羽も何枚か落ちてくる。

「何だ？」

「どうしたんだ俺たち…」

「いやいや、君たち。良い体してんねぇ！
ケロロ小隊に入らない？」

「あぁ？」

人へと変わったカラス2人は戸惑いつつも、
目の前で勧誘しているケロロを睨む。

そんなカラスを見てケロロは汗をかいて、
ゆっくりと後ろへ下がっていく。

「じ、実はさ！今いる連中が全然役に立たなくて
口応えばっかりでさぁ！」

「ハギャァ！？」

「リストラする予定なんだよねぇ！」

「ごわぁっ！？」

ケロロからの言葉に頭に石が乗っけられるタママとギロロ。

隊長からこのような言葉を言われて、
反応しない方が可笑しいであろう。