そして、彼は考えるのをやめました。6 (ページ32)

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Episode276 ページ32

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しかし、限界が来てしまって
ペンギン達は揃って倒れるように寝てしまった

これも作戦は失敗に終わる

今度はチンパンジーに銃を撃つ。
段々とケロロとタママの表情も変わり始める

「今忙しいから！」

震えながら木の穴に棒を入れて作業をしている。

これも失敗に終わってケロロはガッカリして
下に俯いてしまった。

［スカウトは中々成功しませんでした］

ケロロは走り続けるが、どの動物をスカウトしても
皆断っていくだけであった。

そろそろケロロ自身も限界に近付いて来ている。

「っだよもう！皆勝手なやつばっかりじゃないか！」

「動物ってのはそういうモンだぜェ」

「もー！誰でも良いから仲間になってよー！！」

やはり、ケロロ自身も中々仲間になってくれない動物に
苛立ちを覚えていたのだろう。

ケロロが銃を振り回していると
引き金を引いてしまったのか、動物に当たる。

「あ、何かに命中したですぅ。ほぎゃぁ！！」

「んごっ」

タママとギララは落ちてくる看板に
二人揃って当たってしまい、下敷きにされてしまう。

「こ、これは…ベンガルトラ！？」

「地上最強の肉食動物でござる」

「ちと厄介なのに当たっちまったな。クックック」

「ケロォ…」

下手をすれば話を聞いてもらえず
ベンガルトラに倒されてしまうかもしれない。

ケロロは恐怖で目を瞑っていると
「おい」と目の前でケロロを呼ぶ声が聞こえ
恐る恐る目を開く。

「はい…？」

「仲間になれと言っていたなぁ？」

「………はい…でも…嫌なら無理には…」

かなり厳ついトラを見てケロロは大量の汗を
流してトラの言葉に小さく頷きながら言う。

「なってやらんこともないぞ」

「エ」

「但し…」

トラの言葉にケロロは素っ頓狂な声を出して
トラが何かを喋ろうとするが
閉ざされた檻を壊そうと目一杯の力を入れる。

そして、檻は見事にトラを通させるように
勢いよく曲がった。

あまりの強さにギララ以外の5人は汗を流して驚愕しており
ギララは危険な状態なのにも関わらず
汗1つかかずに真顔でトラを見た。

「この俺と勝負して勝ったらな」

「ゲロゲロ～！？！？」

トラと闘う事になってしまったケロロは
目を開いて素早く後ろに下がって驚く。

「ここは任せろ！俺が相手だ…！」

冷静な判断をしてトラと戦おうとするギロロだったが
彼の目の前にはドロロが俊敏に立つ。

「拙者がお相手仕(つかまつ)ろう」