そして、彼は考えるのをやめました。6 (ページ28)

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■Episode272 ページ28

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【ケロロ動物隊員大集合であります】

＿＿＿＿＿＿＿＿

［母なる星、地球。
この星に住んでいるのは人間だけではありません］

「アニマルっすよー！」

ある晩の事であった。

秘密基地ではなく、ケロロの部屋で作戦会議を行い、
ケロロはネイティブに発音しながら、

5人に『よい子のどうぶつ』という
図鑑を唐突に見せ付ける。

「…地球(ペコポン)の動物ですか」

「…どうぶつ……か」

「フン、そいつが侵略と何の関係がある」

お菓子を食べながら図鑑を見るタママと、
図鑑を凝視しながら言うギララ、

ケロロの作戦をあまり期待していないギロロの
3人はケロロの言葉に反応をした。

「これを見よ。
動物の中には地球(ペコポン)人より
戦闘力の高い者が少なくないであります。

そいつらを我が隊にスカウトするのであります」

「『ボクラハミンナイキテイル銃』
こいつで戦士に変身させんだよ」

「お分かりか」

図鑑の中身は沢山の動物がおり、
地球侵略の為に強力な戦士を入隊させるというのが、
今回のケロロの考えた作戦である。

すると、クルルは自作の発明品を見せる。
どうやら、既に準備万端のようだ。

「動物を戦士に？」

「なるほど…」

クルルの発明品の説明と、ケロロの作戦に
ドロロは疑問の声を上げ、ギロロは納得して言う。

「これで地球(ペコポン)侵略も楽勝でしょ〜！」

「クーックックック」

動物を使って簡単に地球を侵略させるというケロロ。

楽しそうに回っているケロロの隣では、
クルルが怪しく笑う。

果たして、本当に簡単に地球侵略が出来るのだろうか。

＿＿＿＿

「我輩たちに着いてくるであります！」

「「「おーーー！！！」」」

ケロロの妄想では、ボクラハミンナイキテイル銃を持って
先頭を走るケロロとその後に続いて残りの小隊5名が
地球人として変身した動物達を誘導していたのだった。

＿＿＿＿

「(動物達が集まったら…
お前らのような口うるさい連中はリストラであります。
ゲロゲロゲロ…)」

ケロロは動物を戦士にさせたあと、
部下である5人をリストラさせようという
もう1つの作戦を考えていたのであった。

考えていることが最低である。

＿＿＿＿＿＿＿＿

6人は動物園に着き、ゲートの目の前には
『また明日♡』という看板が立てられていた。

しかし、6人はそんなこと気にせずに
堂々と動物園へ入った。