そして、彼は考えるのをやめました。6 (ページ23)

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Episode267 ページ23

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果たして、ケロロとギララは町まで行けるのか。

長く走っていたせいか、ケロロは眠ってしまい、
ギララも大根を大事そうに持ちながら寝ていた。

すると、突然荷台が斜めに傾いたのか、
ケロロとギララは目を覚ます。

「おおぉっ！？！？」

ケロロが素っ頓狂な声を上げ、
ギララと共に荷台へ落ちてしまう。

そこには、ゴミの山が山の奥にあったのだった。

仕事を終えたトラックはそのまま走り出す。

「我輩達は燃えないゴミでありますか…」

「…懐かしい」

「ゴミ捨て場に懐かしいとかあんの！？」

ゴミ山へ置いてかれたケロロは泣きそうな声で言い、
ギララの言葉に驚いて言う。

きっと、ケロロ達と合流する前に
秋に見つけて拾って貰えるまで

ゴミ捨て場にずっと居たので懐かしさを感じているのだろう。

ケロロの言う通り、ゴミ捨て場に
懐かしさを感じているギララが恐怖だ。

すると、ケロロはある物を見付けた。

「我輩とギララもこのガンプラのように…
ここで人知れず朽ち果てていく運命でありますか。

ギララ、ここにある食べ物だけは食べたらダミですぞ」

「…はい」

ケロロがわざわざギララにそう言うということは、
ギララはここに落ちてある物を
食べようとしていたのだろうか。

ケロロの言葉にギララは頷いて答えた。

「おっ！ゲロロ艦長宇宙征服すごろく！」

ケロロが好きなアニメのゲロロ艦長を見付けて、
嬉しそうな声を上げていた。

＿＿＿＿

〈どう？何か分かった？〉

「うん…それがね…ろくな手掛かりが無くて…」

「あっ！これなんてどうでしょう！」

「ん？」

夏美と電話をして落ち込み気味で言う冬樹。

しかし、モアが何か手掛かりのあるサイトを
見付けたのか冬樹はパソコンの画面を見る。

「ソーサー乗りのサイトだ！………？

『偽物ソーサーってヤバいよな。
今日もトラブって遭難してる
間抜けなケロン人2人に会ったぜ』」

「間抜けなケロン人2人って…」

「軍曹とギララの事だ！」

きっと書いたのは先程ケロロとギララが会った
ソーサー乗りのモジャラン星人だろう。

彼の書き込みのおかげで
2人の手掛かりが見付ける事が出来たのだ。

〈居場所が分かったよ！〉

「ほんと！？何処よ！」

冬樹から居場所が分かったと連絡が来て、
夏美は一刻も早く二人を見付けるために、
必死な声で冬樹に言った。