Episode266 ページ22
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ケロロとギララは高く舞ってしまい、
ギララは何とか着地出来たものの、
ケロロは地面に勢いよく倒れてしまったのだった。
「大丈夫ですか!?……え?何だよ、カカシか」
車から降りた男性は人をぶつけてしまったと思い、
逃げることなく駆け付けていく。
しかし、人ではなくてカカシだと分かり、
男性は安堵した。
「ひっでぇ悪戯しやがって…」
「(…結果オーライであります。
このまま近くの町まで運んで貰えば…)」
「(…………)」
悪戯だと思い込んだ男性は顔を顰めながらも、
運転に集中をする。
何とか隙を見て車に乗り込むことに成功した
ケロロは安心してギララは助手席の後ろで
黙って体育座りをしていた。
しかし、ケロロはある事に気付いてしまう。
「(おっ!?見えてる!?
アンチバリアのバッテリー切れ!?
も、もしかして…)」
「ギラ」
「(ギララもバッテリー切れじゃん!?)」
ミラー越しに見えない筈のケロロが映ってしまい、
体育座りしていたギララをミラーで見せると、
ギララもアンチバリアの充電が切れてしまい、
非常に不味いこととなってしまった。
「ん?」
「ケロォ!?」
男性は何か視線を感じて後ろを振り返る。
するとそこには振り返ってしまったことに驚くケロロと
真顔で男性を見詰めるギララが目に入った。
そして、車は勢いよく停車する。
「「ワアァーーー!?!?」」
男性とケロロは一斉に悲鳴を上げて走り出し、
ソーサーまで載せていたケロロは紐で引っ張り、
片方にはギララの手を掴んでいた。
何故二人が一斉に車を出たのか、
そして何故車がいきなり止まったのか、
ギララは理解が出来なかった。
「何処よ…ボケガエル…ギララ…」
何とか山の方まで来た夏美は
辺りを見渡しながら2人の姿を探す。
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「軍曹のお気に入りを見れば、何かヒントが掴めるかも…」
ケロロのパソコンを開いてマウスで
操作しながらページを探すモアと冬樹。
しかし、出てくるのはどれも今の状況に
関係のないものばかりであった。
「ダメだ…くだらないとこばっか…」
「おじさま…」
中々見付からず落ち込む冬樹に、
モアは心配そうに呟いてケロロの無事を祈っていた。
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そして、田舎ではトラックが走り、
荷物が詰められている間には、
ケロロとギララとソーサーがいた。
「クックック…。
今度こそこのトラックで町まで出るであります」
「はい」
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Irobi(プロフ) - パルリーナさん» ありがとうございます! (2021年8月2日 18時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
パルリーナ(プロフ) - 続編おめでとうございます! (2021年8月2日 10時) (レス) id: 9bd1696372 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Irobi | 作成日時:2021年8月2日 3時