そして、彼は考えるのをやめました。6 (ページ20)

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Episode264 ページ20

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何時もは6人や大勢で共鳴を行うので、
ケロロは寂しく感じたのであろう。

ケロロは寂しさを感じて心が寒くなり、
ギララは体も更に寒く感じたようだった。

［すいませんね…お役に立てなくて…］

「良いんであります…」

ナレーターが申し訳無さそうに謝るが、
何時も元気いっぱいのケロロの声とは思えないほど
ケロロの声のトーンが下がっていた。

＿＿＿＿＿

「だから！せめてボケガエルとギララの居場所だけでも！」

「クックック。悪いが今手が離せねェんだよ」

最後の頼みの綱としてクルルに
協力させようとする夏美であったが
クルル曰く、今それどころではないらしい。

「…もういい。私が自分で探しに行くわよ」

「姉ちゃん！」

結局、ケロロ小隊4人共協力してくれないと分かり
拗ねてしまった夏美はケロロとギララを探そうと
ラボを出て行こうとした。

しかし…

「ポチッと」

クルルが赤いボタンを押すと
丸い中型の機械を夏美の背中に貼り付ける。

「えっ！？何よこれ！？」

夏美が驚きながら背中に付いてある
機械を触っていると、突然機械は金色に光り出す。

冬樹とモアも驚きながらもその光景を見る。

すると、夏美が触っていた機械から羽が生えてきたのだった。

「これは…」

そして、夏美の頭上には宙に浮いている
丸くてそこまで大きくない機械。

「探査レーダーと歩兵用飛行ユニットだ。
アンタなら使いこなせるだろ？」

「クルル…！」

「ポチッと」

珍しいクルルからの協力に
冬樹は嬉しそうな顔をしてクルルを見る。

クルルがまたボタンを押すと
僅かだが夏美が宙に浮かぶ。

「ええっ！？ちょっと…！
わっ…！わあぁーーーー！！！！」

夏美が戸惑いの声を上げていると
機械はまた動き出して高く空へと舞い上がる。

夏美が目にしたのは夜の住宅街。

「いやぁ…！ダメ！降ろして！」

〈目標を指示してください〉

「え…？………分かったわよ！やってやろうじゃないの！」

あまりの高さに恐怖を覚える夏美であったが
ケロロとギララを助けるためだ。

覚悟を決めた夏美は探査レーダーに
目標を指示しようと口を開いた。

「ボケガエル…ケロロ軍曹とギララ上等兵の所へ連れてって！」

夏美が探査レーダーに指示をするが
探査レーダーは反応しない。

「どうしたの？」

〈探査範囲は半径50キロです。
50キロ以内には反応なし〉

「ええっ！？」