そして、彼は考えるのをやめました。6 (ページ12)

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Episode256 ページ12

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「凄いよねー！ギララー！5,000円！
5,000円だよ！？すっげぇ！」

「はい、隊長が言うなら」

「ゲロォ！！！」

気分が舞い上がって言うケロロに、
ギララから言わされた感のある返答に、

ケロロは嬉しそうな声を上げて、
ギララと手を繋いで振り回して楽しそうにしていた。

「ご、5,000円って…」

「クーックック」

「それって怪しすぎじゃ…」

やはり、そうだろう。

冬樹と夏美とギロロとクルルは
あまりの価格の違いに怪しさしか感じられない様子。

寧ろ、怪しむ方が大正解なのである。

「軍曹？」

「絶対騙されてるわよ？」

「ゲロ、失敬な！

仮にもケロロ小隊隊長の我輩が、
そう簡単に騙される訳ないであります！

ね！ギララもそう思うよね！」

「はい」

冬樹と夏美の心配する声にケロロは顔を顰めて、
騙されていないと主張をして、
味方？であるギララにも同意を求める。

「ほれ！しっかりとシリアルナンバーも栄光の！
130番であります！」

「確か…100台限定って…」

「馬鹿が…」

冬樹の言うとおり、100台限定と先程
ケロロが言ったのにも関わらず、
それだと130台の『KWR-SP』があることになる。

より、4人の不信感が増す。

「ヘヘッヘヘッヘヘッ！ギロロくんも乗ってみたい？」

「くだらん、民間用のおもちゃなどに興味はない。フン」

「そー？じゃ！」

「ギラ」

ケロロの誘いに断ったギロロにケロロは、
隣にいたギララを無理矢理引っ張って、
『KWR-SP』の後部座席に乗っていく。

「我輩とギララは早速試乗するであります！
後で乗せてくれって言っても遅いでありますよ！

ギララ、我輩にしっかり掴まるであります！
いざ！発進！」

「待ちなさい！」

「ケロ？」

ケロロがエンジン全開で発進させようしたが、
夏美から止められてケロロは唖然して夏美を見て、
ギララもゆっくりと夏美を見た。

「乗らせない、買わせない、侵略させない！
そんな見るからにヤバそうな物乗らないで！

ギララも！ボケガエルに言われるがままにならない！
アンタまで被害が及ぶようになるの！

禁止よ！」

「ケロォ！？！？」

夏美から禁止用例が出されてしまい、
ケロロは雷が打たれたような衝撃で、

ギララも巻き添えを食らって
雷に打たれたような感覚になっていた。

「そんな…！ちょ、ちょっとだけ！」

ケロロが笑いながら指で1を表して
夏美にお願いするが、夏美は無言で首を振る。