そして、彼は考えるのをやめました。5 (ページ8)

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Episode203 ページ8

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［そう、この時。

マグマスイマーのナビゲーションシステムは
故障していたのです。おーっとそっちは…］

ケロロ達が向かっていたのは夏美と秋が
リラックスするために来ていた温泉であった。

温泉場では地震のような揺れが起きて
ドリルによって地面が壊されて
5人が乗っているマグマスイマーが出て来た。

それと共に出て来る天然温泉に、
女湯にいた女性たちは全員悲鳴を上げて逃げていく。

「はぁ！到着〜！……ってあれ？何か変？」

日向家の雰囲気とは違っているのか、
不思議に思って辺りを見渡すケロロ。

「ボケガエル！」

「ゲロッ！？おやー…夏美殿にママ殿…。何故ここに…」

「それはこっちのセリフよ！」

もう一度お風呂に入りに来たのか、
タオルを巻いて温泉に入ろうとした夏美と秋の姿があった。

夏美は眉を上げて胸元を隠して、
秋は唖然としてケロロを見ていた。

「どうやら間違えて例のクアハウスに
来ちゃったみたいっすよぉ…」

「…ここ、女湯」

「げ、マジぃ？」

ケロロにこっそりと耳打ちをするタママと、
声の音量を変えずにそのまま話すギララに、
一気にケロロの顔は青ざめていく。

そんな3人の後ろには鼻血を出しているギロロの姿。

「ゲロォッ！？」

「うわぁっ…！」

「覚悟は出来てんでしょうね…？」

「あ、いや…それはまだちょっと…」

夏美に頭を鷲掴みされたケロロ。

明らかに激怒している夏美に、
だんだんケロロの顔がより青ざめていき、
汗も大量に流していた。

「ゲロォーーーっ！！」

［こうしてこのクアハウスは、
日本一お湯が豊富な温泉として大繁盛したということです］