そして、彼は考えるのをやめました。5 (ページ6)

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Episode201 ページ6

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「俺がヤツの頭上に誘導してやる。後は一発かませばいい。

ただし残りエネルギーが少なーい。
チャンスは一回切りだぜぇ」

「…十分だ」

緊張でか、汗を垂らして了承するギロロ。
果たして上手くいくのだろうか。

「仕損じれば一環の終わりでござるか」

「一か八かですねぇ」

「…うん」

他のメンバーも緊張しているギロロに
銃のことは任せようとするが、

怖気付いたのか「や、やっぱやめね？」と
ケロロは目を瞑って運転しながらそう言った。

「元はと言えば…お前がこんな計画を立てたのが原因だろ」

「エッ」

「同感」

「うん」

「確かにですぅ」

「ゲロゲロォ…」

にギロロの言葉に他の3人(ギララは不明だが)も
ギロロと同じ意見を言って、部下から総攻撃された
ケロロは頬を手で挟んで絶望に陥っていた。

「良いからさっさと戻れ！」

「あーい…」

ギロロからの指示で涙目になりながらも、
ハンドルの向きを変えて土偶の方へと
戻って行くケロロ達をモニターで見るクルル。

〈おっけー。そのまま真っ直ぐだ〉

一人残された土偶の側には、
土偶が火炎放射器で放ったと思われる炎が所々あった。

ケロロ達を探しているのか、辺りを見渡す。
そして、音に反応したのか目が赤く光った。

反応通り、マグマスイマーがやってきて、
ドリルから粒子砲へと変えていく。

「これで終わりだぁっ！！」

ギロロが銃を撃ち、エネルギーが集まり、
最後の一体の土偶を撃破したのだった。

「「「わぁーーーっ！？」」」

宙に浮いていたせいか、地面へと勢いよく
衝突をしてしまうケロロ達。

「おじさまー！」

「……くっ…」

涙目になってケロロの名を呼ぶモアと、
冷や汗をかいて待つクルル。

辺りが静まった中、衝突したと思われていた
マグマスイマーは地面から顔を出した。

いつの間にかドリルへと切り替えていた。

「損傷多数、エンジン停止しました」

「クックック…これじゃ戻って来れねぇな」

「(……おじさま…)」

何とか地面から出れたものの、
帰れなくなってしまったケロロ達に、
モアは不安そうな顔をしてモニターを見たのだった。

＿＿＿＿

「やったな…」

「お見事」

「これから…どうする」

マグマスイマーから出て、炎になって
燃えていく土偶を見るケロロ以外の4人。

「そりゃ貴方、決まってるでしょ。
せっかくここまで来たんだ。一風呂浴びてこうぜ」