そして、彼は考えるのをやめました。5 (ページ47)

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Episode242 ページ47

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「あっ！確か、町中お花だらけ大作戦でしたっけ！」

「そうそう！今にして思えば
くっだらない作戦だったけどねぇ！」

「流石っす師匠！
どんな退屈な意見にも耳を傾ける！その公正な態度！

あっ！ところで司令室ってこっちっすよねー！」

「……！だから待てってばー！」

ドロロがいない事を良いことに、
自分を上げてドロロを下げる発言をするタママ。

そんなタママにタルルは興奮気味で話す。

そして、お目当てのケロロの元へ行くために、
タルルは部屋から出ていってしまった。

そんなタルルに戸惑いながらもタママは追い掛けた。

そして、キャベツが植えられている畑では、
ドロロが顔を出したのだった。

＿＿＿＿＿＿＿＿

「えーっと…確かこっちだったかな」

「だから待てって…………あっ」

「……タママくん。……と」

司令室へと向かうために走りながらも、
少し迷っているタルルにタママは追い掛ける。

すると、廊下でギララの姿を見たタママは
情けない声を上げたと共に青ざめた顔をした。

タママの姿を見掛けて、名前を言うギララは、
その横にいるタルルを黙って見つめた。

「あっ！ケロロ小隊の特殊技能兵のギララ上等兵だ！」

「…誰？」

「あー…えっと…。で、弟子のタルルですぅ…」

「タルル…くん」

震えた声で言うタママに、
ギララはタルルの方を見て名前を呼ぶ。

タルルがギララに名前を呼ばれて感動で震えている中、
タママはタルルがまた何か言わないか恐怖に震えていた。

「ギララ上等兵に名前を呼ばれるなんて…！
オレ、まじ感動っす！ありがとうっす！」

「……？？？？」

「あ、あははは…。

(一刻もギララ先輩とタルルを離れさせないと…。
また何か言ったら…)」

感動して涙を流してギララの手を取って、
勢いよく振るタルルにギララは何故彼が涙を流して、

自分の手を勢いよく振られているのか分からないのか、
真顔だが頭の上にクエスチョンマークがあった。

「いやー！しかし！
こんな人がタママ師匠に助けられているとは！」

「……助けられている…？？？」

「た、タタタ！タルルぅ！！」

タルルの言っている意味が理解出来ないのか、
首を傾げるギララにタママは更に焦った顔をして、
タルルを止めようとした。

しかし、時すでに遅し。