Episode241 ページ46
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すると、次は射撃場へと移動して、
そこにはギロロが銃を的目掛けて撃っていく様子が。
「うわぁ…あれがギロロ伍長っすねぇ。
噂通り凄い腕前っす」
「ま、まあな?」
ギロロの姿をタルルは窓に張り付いて、凝視する。
タママがあまり嬉しそうな表情でないのも、
きっと自分のさらなる被害に怯えているのだろう。
「勝手な行動で失敗ばかり。
いつも足を引っ張る別名うっかりギロロ。
極度の武器オタクぶりを買われてケロロ小隊へ抜擢。
けど、結局はタママ師匠に
何度も助けてもらったりするんですよねー!」
「お、おう!まあ、最後は俺がビシッと締めないとな!
(だ、だだだだ大丈夫だよねー…。
き、ききき聞こえてないよねー…)」
[聞こえてるようです]
腕を組んで少し目を開けてギロロを見るタママ。
しかし、的を見ていたギロロは
タママとタルルの方を見ていて、
こちらを睨み付けていた。
ギロロは耳栓をしてでも聞こえる地獄耳だと発覚した。
「イヤァーーーッ!!!」
甲高い悲鳴を上げて後ろへ下がり、倒れ込むタママ。
「うわぁ!そこの部屋にも何かあるんっすねー!」
「うおおい…タルルぅ…」
タママが倒れた後ろの扉に気付いたタルルは、
走って移動をして中に入っていく。
疲れたような声でタルルを呼ぶタママ。
すると、タルルはある部屋を見て目を見開いた。
「
「……っ!」
食用植物を育てている小隊のメンバーといえば
ドロロしか居ないであろう。
眉を下げてドロロの姿がいないか
周りを確認するタママ。
「どうしたんっすか?」
「あ、ああ!いや!
(ドロロ兵長の姿はなしと…)」
ドロロの姿が無いと確認したタママは
不思議そうに見るタルルに自分を上げるが如く
自慢気に喋ろうと口を開いたのだった。
「いやー、敵の食用植物なんてよせって言ったんだけど、
どうしてもって言う頑固者が居てなぁ…」
「あ!知ってます!ドロロ兵長ですね!
あまりに影が薄くて、まだ合流出来てなかった
他の部下も居たのにも関わらず
1人余ってケロロ小隊に復帰出来なかった上に、
会議で発言してもスルーされがち!」
「そう!あまりに可哀想なんで、
俺がとりたま意見を取り上げたりするのさ!」
「はぁ…!」
タママの言葉に感動の声を上げるタルル。
すると、この部屋にドロロがいるのか
その会話を聞いてドロロは反応をした。
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Irobi(プロフ) - パルリーナさん» ありがとうございます! (2021年7月22日 11時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
パルリーナ(プロフ) - 続編おめでとうございます! (2021年7月22日 10時) (レス) id: 9bd1696372 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Irobi | 作成日時:2021年7月22日 2時