Episode240 ページ45
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「そういえば、タママ師匠！
この間ここの隊長になったんっすよね！」
「お、おお！」
以前、勘違いのせいでタママが隊長になって
暴走したときの事を言ったのだろう
「でもー、何ですぐに隊長やめちゃったんっすか？」
「そ、それはだな…命令とはいえ…
命懸けで上層部に掛け合ったのさ…」
話が凄く食い違っているが、自分をよく見せたい為か
見栄を張った嘘を吐くタママ
しかし、そんなタママへの憧れを持っている
タルルは嘘なんて微塵にも思う筈がなく…
「すげー！！普通なら自分の出世の事しか
考えないのに！感動っす！
ケロン軍全体のことを考え
はたまたお世話になったケロロ軍曹への恩義を考えて…
中々真似出来る事じゃないっすー！」
そんなタママの事をこれまで以上に
尊敬していたのだった。
「フハハハハ！まぁ！それ程でもあるけどな！ お前らも年上の人は大事にしてあげるんだぞ？」
「はいっす！」
それは今のタママが言えたことではない。
そんな会話をしていると、動く廊下から
「クーックックックック…」と怪しく笑いながら
クルルがタママとタルルとは別の廊下で移動をしていた。
クルルに気付いたタママは「ギクッ」と
分かりやすい態度を取り、また絶望的な表情になった
「わぁっ！ケロロ小隊通信参謀のクルル曹長だぁ！」
「おや、後輩かい？」
「あぁっ！はいですぅ！ちょっと見学したいって言うんで…」
タママの後ろにいたタルルに気付いて
言葉を交わすタママとクルル
これ以上は自分の被害を増やさないために
タママは何処か怯えた様子で言っていた
「すげー！本物だー！
根暗、陰湿、人気なし、唯一発明の腕を買われて
入隊したラッキーマン！でしたよねー！」
タルルの言葉にクルルの眼鏡に少しヒビが入る
「けど、タママ師匠も良い人っすねー！
どんなに性格が悪くても、一芸にさえ秀でてれば
道は開けるんだ、なーんてフォローまでしてて！
でも、その優しさ、オレたちも見習わないと
いけないっすよねぇ…」
タママが吹き込んだ事をそのままに
タルルが悪びれる様子もなく言っていくと
ヒビ割れていたクルルの眼鏡は更にヒビが入り
握り拳を作って怒りに耐えているかのようだった
その様子を見ていたタママは震えだす
「クーーーックックックック…」
「あ！またっす！陰気になっても強く生きるっすー！」
「やっべぇ…」
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Irobi(プロフ) - パルリーナさん» ありがとうございます！ (2021年7月22日 11時) (
レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
パルリーナ(プロフ) - 続編おめでとうございます！ (2021年7月22日 10時) (レス) id: 9bd1696372 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Irobi | 作成日時：2021年7月22日 2時
