そして、彼は考えるのをやめました。5 (ページ36)

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Episode231 ページ36

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早足で家に帰った冬樹は、ケロロに問い詰めようとしたが、
玄関で靴を脱いで地下へ行こうとしていた所を
目撃した冬樹は鞄を落として言う。

「いやー！ゲロロ艦長の9巻が見付からなくて
隣町まで行っちゃったであります！」

「ふぅん？またその格好で外に出たの？」

「ケロォ…！？あ、夏美殿…お早い…お帰りで…」

ペコポン人スーツを着て、出掛けていたことを、
遂に夏美にバレてしまったケロロ。

案の定、夏美は鬼の形相でケロロを見て、
ケロロも大量の汗を流していた。

そして、地下にあったペコポン人スーツは、
夏美が書いた紙が全て貼ってあった。

「はあぁ…！」

「といった次第で、冬樹殿が窮地に
立たされているのでござる」

夏美に貼られた紙付きのペコポン人スーツを見て、
か細い声の悲鳴を上げるケロロ。

そして、事の顛末をケロロとドロロ以外の
小隊4名とモアにドロロは説明をした。

「これはそんな小さな問題じゃないぜ。
俺たちケロロ小隊の存続に関わる」

「そんなことよりペコポン人スーツであります！
マンガもガンプラも買いに行けないでありまぁぁぁっ！」

「まだ言ってるですぅ…」

「…ケロロ小隊よりもペコポン人スーツ」

「ほっとけ…」

ケロロ小隊の存続よりも、マンガやガンプラの方が
大切なケロロは大きな声を上げて泣き喚いていた。

ドロロとタママは肩を落として
ギララは真顔で冷静に言い放ちながらも
そんなケロロを3人は見ていた。

ギロロは怒りで震えているように見えるが
寧ろ怒りを通り越して呆れを感じて

ケロロを気に掛けるタママとギララに
ほっとくように指示をした。

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そして夜。

日向家の門が開き、新聞部の3人組が
周りに誰もいないか確認して、日向家に足を踏み入れた。

すると、地下秘密基地では警報が鳴る。

「日向家敷地内に侵入者を確認しました！」

「早速おいでなすったか」

モニターに日向家の庭を映すと
そこには見付からないように屈んで入っていく
新聞部3人の姿が見えた。

「クーックックック。
たった3人で俺たちを敵に回すなんざ良い度胸だぜェ」

「思い知らせてやるですぅ！」

「おう！」

「…あの人たちを懲らしめる…？？
それで良いのか分からない」

完全にあの3人を懲らしめる様子の
タママとギロロはやる気に満ちており、

指示が出されていないのか困惑するギララは
どうしていいか分からず下に俯いてしまった。