そして、彼は考えるのをやめました。5 (ページ33)

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■Episode228 ページ33

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【ケロロスクープはNG！であります】

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［放送開始から半年あまりが過ぎ、
ケロロ軍曹もすっかり地球に馴染んでしまった今日この頃］

「いらっしゃいませー！」

以前に夏美に禁止令を出されたのにも関わらず、
ペコポン人スーツを着てコンビニに入るケロロ。

店員が挨拶をした直後「キャーッ！」と
甲高い悲鳴がコンビニ内で響いた。

「あ、レジ袋は要らないであります！
イッツエコロジーであります！」

「あぁ……ぁぁ……っ」

［いやぁ、それはいくら何でも馴染み過ぎでょう…］

漫画をレジに置いて店員に笑い掛けて言うケロロ。

しかし、店員はケロロの姿を見て、
目を丸にして驚いているだけであった。

＿＿＿＿＿＿＿＿

「はいー♪遠い星か〜らやって来た♪あ、ケロ〜♪」

無事に漫画を買うことが出来たケロロは
夏美に見付かる前に家に帰ろうとする。

歌を歌いながら信号を待っていると、
女の子がケロロに話し掛けようとするが、
母親がそれを必死に止める。

そして、ケロロが日向家へ向かっていると、
ビデオカメラがケロロを捕らえていた。

ケロロの姿を電柱から見る者がいた。

「今日もごくろ……ケロッ！？」

曲がり角から勢いよく自転車が通り掛かり、
ケロロはそれに驚いて思わず漫画を落としてしまった。

「あっりゃぁ…我輩とした事がー……ってゲロォ！？」

「「「！？」」」

ケロロが漫画を拾おうとした瞬間、
ペコポン人スーツは取れてしまい、
二頭身の体へと戻るケロロ。

その姿を電柱から3人組が見ていたのを知らずに。

ケロロは外の様子を確認して、
急いでペコポン人スーツに早着替えして
先程、落ちた漫画を拾う。

「ふぅ…やべやべ…」

ケロロが安堵して、日向家に帰ろうとする。

「ゲロ…何だコレ」

日向家に帰ろうとしたケロロであったが
背中に違和感を感じて手に取り

両手で抱えていた漫画を片手に持ち変えて
もう片方の手には背中に貼っていた紙が。

「えーっとー？てんもん…がっか？こうせい？
字ばっかで読みづらいでありますなぁ…」

「あ、すいませーん！」

ケロロが手にした紙を見て首を傾げていると、
後ろから男の声が聞こえてケロロは振り返る。

「ゲロ？」

「うおっ…。あー…えーっと…。

この辺にレポートとかって落ちてたりしませんでした？
恒星について書いてあったと思うんですが…」