そして、彼は考えるのをやめました。5 (ページ4)

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Episode199 ページ4

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モアが心配そうな表情でケロロの名を呼ぶと、
バリアをしていなかったはずのマグマスイマーが

ちゃんとバリアを張っており、
何とか5人は助かったようだった。

「………あり？助かったの？」

〈クックックー。まさか、気まぐれに付けた
コイツ(ばりあー)が役に立つとはなァ〉

気まぐれにバリアを作っておいた
クルルのお陰で怪我せずに助かった様子の5人。

気まぐれ、と言って付ける行為が流石である。

「クルル曹長流石ですぅ！」

「…気まぐれ…か」

「やっべぇ、クルルが神様に見えてきた」

クルルが助けてくれた？お陰で、
タママは泣きながら彼を褒めて、
ギララはクルルの言葉に違和感を覚える。

ケロロは真顔でタママ同様褒めていた。

「クルル、何か奴らに対抗できる物は無いのか」

〈あるぜ、自爆装置が〉

「な゛ぁっ！？」

〈ポチッといっとく？〉

「やめんかぁ！」

自爆装置を押すのか問い掛けるクルルに、
ギロロは怒鳴って止めようとした。

何故自爆装置を作ったのか一番の謎である。

〈ククククク〜〉

「冗談に聞こえないっす…」

「やっぱ悪魔だわ」

不気味に笑うクルルに、呆れたような、
疲れたような顔をして言うタママとケロロ。

そして、〈あ、もう一個あった〉と
クルルは笑うのをやめて何かを思い出して発言する。

〈コンソールの右端にある黄色いボタンを押してみなァ〉

「黄色？…これか」

ギロロが黄色のボタンを探していると、
『押してみな♡』という貼り紙の下には

クルルの顔をしたボタンがあり、
そのガラス張りされていたボタンを強く押した。

すると、真ん中に付いてあったドリルが無くなり、
代わりにビームが放たれそうな機械が登場した。

〈『メガ粒子砲 KRR・10-SAI』
エネルギーは食うが、威力は抜群だぜェ〉

「……よし。…？何処行った」

いざ、土偶に向けて撃とうとしたギロロであったが、
目の前にいた土偶の姿は何処にも居なかった。

「上でござる！」

「何！？」

ドロロが上を指差して、目を見開いて驚くギロロ。

上には宙に浮かんで、ケロロ達の方に
向かっていく土偶3体がいたのだった。

土偶が着地しようとしたその瞬間、
マグマスイマーは後ろに動き出す。

見事に潰れずに済んだようだった。

「くたばれぇ！」

ギロロが銃を撃つと、砲からエネルギーが集まり、
土偶達を攻撃して虹色に光っていた
雷紋の遺跡も見事に破壊された。