そして、彼は考えるのをやめました。5 (ページ22)

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Episode217 ページ22

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クルルを止めようと、一同はクルルのいる
研究施設へと足を運んだ

そこには、クルル自身の顔が大きくある
まるでクルル専用というような研究施設だった

「悪趣味ぃ…」

「すごい自己顕示欲」

クルルの顔が目立つラボに夏美は
顔を歪ませて冬樹は眉を少し顰めていた。

「こらー！クルル曹長！
出て来て皆に謝るであります！」

「そうよ！謝んなさい！」

「嫌だねェ。俺がやったという証拠でもあるのかーい？
クーックックック」

「キー！やな奴ぅ…！」

ケロロと夏美に言われても
反省の色が全く見えないクルル。

9人に対して嘲笑うように笑うクルルに
夏美自身もどんどん苛つきが増していた。

「俺が話をつけてやる。
ヤツのやり方…前から気に食わなかったんだ」

自分からギロロがクルルと話を付けるらしく
クルルに聞こえるようラボに向かって口を開いた。

「おいクルル！男と男の話し合いをしようじゃないか。
えぇ！？どうなんだ！」

「クッククククク」

ギロロがクルルに大きな声で言うが
クルルはただ笑うだけである。

そして、研究施設の扉からギロロの姿。
ゆっくりとクルルの元へ行く。

「でも大丈夫かなぁ？」

「無理だと思うですぅ…」

「うん」

タママの予想は見事に当たっていた。

ギロロが激怒しながらクルルに説教するが
クルルは作業をしていて効果なしであった。

「……話にならん！」

「やっぱり…。じゃあ、ボクが行くですぅ！
腹黒さなら負けないですぅ！」

性格が一変して走りながらクルルの元へ行くタママ。

しかし、タママは白目を剥いて唖然として、
クルルは変わらず作業を行っていた。

「………ボクの未来は真っ暗ですぅ…」

一体クルルに何を言われたのであろうか。

「言葉は交わした筈なんですが、
砂を噛む思いというかなんというか…」

「拙者の話などどうせ聞いてくれないでござる…」

「話になんないわよ！何様よアンタ！
超ムカつくーっ！！」

「グワアァァ！！！」

［こんな具合に…皆で次々と
クルルを説得してみようとしたんですが、
クルル曹長の陰湿さには誰も歯が立ちませんでした］

クルルに説教したケロロとモア以外の人は
激怒していたり、落ち込んでいたり
ボーッと突っ立っている人が居たりした。

「…行ってくるね」

ギララの番が回ってきて、
ギララは報告だけしてラボへと足を運んだ。

一体彼は何をするつもりなのだろうか。