Episode216 ページ21
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「ていうか、迷惑千万!」
「写真寄越せってんだ!」
モアも珍しくクルルに対して怒っており、
桃華に至っては明らかに目的が違っていた。
「ちょちょ、ちょっと待つであります。
そんなに一度に言われても…
余計何のことだか分からなくなるであります。
そういうことは、なんでもやる課の者が
承ると思うであります。
はいはいー。ほんじゃ、これにねー。
苦情の内容と住所、氏名書いて出してね」
ケロロが会社の上司のような格好をして、
ギララ以外の7人に同じ紙を渡した。
そして、気を失っているギララの頭の上にある
大きなダンゴムシを避けて「ギララくーん」と
ケロロはギララの頬を軽く叩いた。
「ほい」
「…あ、り…、がとうございます」
ケロロに紙とペンを渡されて、
ギララも書類にクルルに対しての苦情を書く事になった。
「おい、この生年月日の欄はケロン星ので良いんだよな?」
「
「サンマやるから全部ちゃんと書いてネ」
ケロロに渡された書類に渋々書いて、
ようやく書き終わったのか、
ケロロが座っているデスクの上には大量の書類。
ちゃんと書いていく辺り律儀である。
「さあ!言った通りに書いたわよ!」
「じゃあ、話は聞いたんで…本日はこれにて」
ケロロがそう言って、紐を引っ張ると、
9人の目の前にはシャッターが出て来て、
完全に閉じ込められてしまった。
「こらー!何よそのいい加減な対応はー!」
夏美に続いて、シャッターを叩きながら
ケロロにブーイングの声が沢山上げられる。
しかし、ケロロは気にした様子も無かった。
「もう、皆もっとおおらかな心でいてくれなくっちゃ
人生楽しくないであります!
さてと!」
ケロロがガンプラを手に取った瞬間、
ガンプラによって放たれたレーザーは、
ケロロの部屋に飛び交う。
そして、そのレーザーはもう一体のガンプラに
当たって腕を無くす。
「んがあぁぁぁっ!!オルテガの…!ドムがあぁぁ!」
ケロロが怒りを露わにしていると、
何かに気付いたのか「ゲロ?」と言って、
右手に持っていたガンプラを見る。
〈クーックックックックックック〉
「クルル!?」
ガンプラにはクルルのマークが浮かび、
笑い声と共にクルルの仕業だと気付くケロロ。
「(あんの野郎…)」
ようやくケロロもクルルに、8人と同じように
嫌がらせをされてしまったようだった。
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Irobi(プロフ) - パルリーナさん» ありがとうございます! (2021年7月22日 11時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
パルリーナ(プロフ) - 続編おめでとうございます! (2021年7月22日 10時) (レス) id: 9bd1696372 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Irobi | 作成日時:2021年7月22日 2時