そして、彼は考えるのをやめました。5 (ページ3)

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Episode198 ページ3

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〈大丈夫ですか？おじさま〉

「くっ…皆無事か…？」

落ちた衝撃で前へ倒れ込んでしまい、
何とか起き上がったギロロが横で見たのは
ハンドルに顔が食い込むケロロの姿であった。

［シートベルト。それは命のベルトです］

どうやら、ケロロだけはシートベルトを
締めていなかったらしい。

〈源泉はその空洞のすぐ先です〉

「すぐ先？んじゃ、早速…」

「待て、あれを見ろ！」

「ん？……な、何でありますか？」

ギロロが指を差す方向に絆創膏を外して、
ケロロが前を見ると、

そこには黒くて大きな家のような物が建てられてあり、
上には紫色の雷紋が光っていた。

「地球(ペコポン)の遺跡でござるか？」

「地底に…？」

「あー！あそこ！何か書いてありますよ！」

タママが遺跡に指を差すと、
小さな貼り紙には小さい文字が書かれてある。

＿＿＿＿

「ほほう…」

〈何か分かったでありますか？〉

モニターに先程の小さな貼り紙を見ながら、
納得したような声で呟くクルル。

「コイツは驚いた。これは古代銀河標準語だぜェ」

「解読した文章を読み上げます」

すぐに古代の言葉の解読が出来たモアは、
源泉を掘り当てに行った5人に向けて読もうと口を開き、

マグマスイマーに乗っている5人は
静かにしてモアが読み上げる内容を聞く。

＿＿＿＿

〈『この惑星に取り残されて幾年月。
未だ侵略は完了せず、残された時間の極僅か。

最後に我々の思いを託し、
ここに、惑星制圧、兵器を胸託すものなり』〉

「惑星制圧兵器…我々の先客か？」

〈『我らの志はその目覚めの時に託す』〉

「あっ！光ったですぅ！」

紫色に光っていた雷紋は急に虹色へと変化して、
汗を一粒垂らして彼らは凝視する。

「システムはまだ生きてるぞ」

虹色に光った雷紋の上の遺跡が、
開いて中から出て来たのは土偶であった。

それもとても大きな。

「軍曹さん！あれ！」

「何か…ちょっとヤバげ？」

中から出て来た土偶の目は赤色に光だし、
今にも襲って来そうな状況に、ギララ以外の4人は目を開く。

そして、ちょっとでは無くだいぶであろう。

「来るぞ！バリアを張れぇ！」

「え゛ーっ！？そんなの付いてないよぉ！？」

「何ぃ！？」

赤く光っていた土偶の目が皿に赤く光り、
マグマスイマーに向かって大きな爆発が起こり、
ケロロ達の悲鳴が響き渡った。

〈おじさま！〉